⒞囲碁・将棋チャンネル
七冠が崩れたのは約半年後で、棋聖戦で三浦弘行九段がフルセットで奪取。さらに竜王を谷川に奪われ、以降は七冠制覇のチャンスは来なかった。
平成も終わりに近づき、新たに登場したのがご存じ藤井聡太竜王・名人だ。同じころ、叡王戦が新たにタイトル戦となり、八冠時代へ。史上最年少プロ入りからの29連勝と鮮烈なデビューを果たした。2020年に史上最年少でタイトルを奪取すると、勢いはまったく止まらずに次々とタイトルを奪取、防衛して七冠へ。タイトル戦の番勝負では負けなしと、信じられないほどの強さを見せている。
これまでの時代の覇者として紹介した大山、中原は初挑戦で失敗、羽生も初防衛戦を失敗と、大棋士でも初タイトルの前後は苦労してきた。それを史上最年少で成し遂げながら無敗とは驚異的である。
今のままなら藤井の八冠制覇は時間の問題とも思えるほどの強さだ。20歳にして史上最強棋士との呼び声が高い藤井が、この先どれだけの記録を残すか目が離せない。
文＝渡部壮大
放送情報
第71期 ALSOK杯王将戦 七番勝負 第1局 渡辺 明王将 vs 藤井聡太竜王
放送日時：6月25日(日)16:00～
放送チャンネル：囲碁・将棋チャンネル
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