ハッピーエンドに笑い、バッドエンドに涙し、敵を倒してスカッと痛快...。名作と呼ばれる映画なら、その物語を追いかけるだけでも十分楽しい。しかし観ている途中、一見物語とは関係なさそうな描写や、不可解なシーンはなかっただろうか?ストーリーと関係ないから、と切り捨ててしまいそうだが、実はそこに重要な意味やメッセージが隠されているかもしれない。
そういった、映画に秘められた監督の意図や何気ないシーンが意味することなど、普通に映画を観ただけでは気付かないであろう"映画に隠された暗号"を、映画評論家・町山智浩が読み解く特別番組「町山智浩が暴く『最前線の映画』の暗号」が、7月にスターチャンネルで放送される。
映画ファンが愛する映画雑誌「映画秘宝」の創刊者であり、映画評論家として多数の著書を執筆、現在はアメリカに在住しながらジャーナリスト、コラムニストとしても活躍する町山智浩。テレビやラジオなどでレギュラーを持ち、その広く深い知識から繰り出される解説は、コアな映画ファンから絶大な信頼を獲得している。
今回の特集では、町山の著書「『最前線の映画』を読む」で紹介された近年の話題作・ヒット作から、『ラ・ラ・ランド』『メッセージ(2016)』『ダンケルク(2017)』『沈黙 -サイレンス-』『ムーンライト』『ベイビー・ドライバー』『ブレードランナー 2049』『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』『エイリアン:コヴェナント』『ワンダーウーマン』『ドント・ブリーズ』『LOGAN/ローガン』の12作品をピックアップ。町山が出演する特別番組のほか、一挙放送する12作品それぞれの本編前、本編後にも解説が放送される。
では、読み解かれる暗号のほんの一部を紹介しよう。例えば、第89回アカデミー賞で作品賞を受賞した『ムーンライト』について、「『ムーンライト』は原作者の実体験や思いが秘められており、劇中で印象的な"青い色"には、原作者の父親代わりだった人物の名前が"ブルー"だったことが隠されている」(町山)、そんなことは映画を観ただけではわからないだろう。また、『ムーンライト』とオスカーを争った『ラ・ラ・ランド』については、「(賛否両論を呼んだ)あのクライマックスはマーティン・スコセッシ監督の『ニューヨーク・ニューヨーク』という映画に着想を得ているんです」(町山)、と聞けば作品を観た人も興味を引かれてしまうのでは?
初めて観る作品はもちろん、一度観た作品も、彼の解説を聞くことでまた違った視点から楽しめるはずだ。
文=エンターバンク
放送情報
町山智浩が暴く「最前線の映画」の暗号
放送日時:2018年7月1日(日)17:40~
チャンネル:スターチャンネル1
ムーンライト[町山智浩解説付]
放送日時:2018年7月5日(木) 21:00~
チャンネル:スターチャンネル1
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