開幕2連勝で主導権を掌握。藤井聡太、名人戦防衛へ好発進の4月を振り返る

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名人戦七番勝負が開幕し、防衛へ向けて好スタートを切った4月。3月のタイトル戦で見せた勢いをそのままに、藤井聡太は名人戦の舞台でも安定した強さを示した。

4月8、9日に行われた第84期名人戦七番勝負第1局。挑戦者・糸谷哲郎九段を迎えた開幕局は、重厚な序盤からじわりとした駆け引きが続く展開となる。大きく局面が動いたのは終盤。藤井は精度の高い寄せで一気に主導権を引き寄せ、136手で勝利。シリーズの流れを左右する初戦を制し、先勝を収めた。

続く第2局は、4月25、26日に青森県青森市「ホテル青森」で行われた。47年ぶりの開催となった一局は、序盤から前例の少ない力戦模様に。互いの研究と工夫がぶつかり合う中、1日目の封じ手以降、戦いは一気に激しさを増す。複雑な局面の中でも藤井は冷静さを崩さず、終盤にかけて着実に差を広げ、89手で勝利。開幕から連勝を伸ばした。

シリーズ序盤で見えた、藤井聡太の安定感
シリーズ序盤で見えた、藤井聡太の安定感

この2局で際立ったのは、局面の質に応じて勝ち筋を選び取る対応力だ。第1局では終盤の精密さ、第2局では力戦への順応と、それぞれ異なる局面で強みを発揮。内容面でも充実した連勝発進となった。

名人戦は藤井の2勝0敗。防衛、そして4連覇へ向けて大きく前進した。挑戦者・糸谷も実績ある実力者だが、現時点ではシリーズの流れを藤井が引き寄せている。

なお、「第84期名人戦 七番勝負」は、第4局(5月16日・17日)、第5局(26日・27日)と、今後の対局も囲碁・将棋チャンネルで生放送される。

開幕2連勝でスタートした藤井聡太。名人戦4連覇へ向け、その戦いは続いていく。

文=HOMINIS編集部

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