町山智浩が東京コミコンに登場!マニアもうなる"激レア映画"を語りつくす!

アメリカ在住の映画評論家・町山智浩氏が掘り出し物作品を発掘し、彼ならではのマニアックな解説も行う、洋画専門チャンネル ザ・シネマの名物番組「町山智浩のVIDEO SHOP UFO」。去る12月1日、ポップカルチャーの祭典・東京コミコン2018(千葉・幕張メッセ)にて、来場者を相手に番組の公開収録イベントが行われた。コミコンでその熱気を体感したばかりの町山氏本人に、番組の見どころを直撃した!

今回、東京コミコンに参戦されてのご感想は?

「日本版は来るのが初めてなんです。アメリカの方は歴史も長いし(1970年~)、規模も3倍くらい大きくて、サンディエゴって一つの町が乗っ取られるくらい。でも日本でも、こんなにお客さんが来ているんだ!って驚きましたね。向こうのはもう巨大産業になってしまいましたが、日本のはまだコスプレする人たちが手作りで、一生懸命作ってきてる感じがいいですよね。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)のグルートを段ボールとかで作ってる人がいてね、いいな!と思いましたね(笑)。もともとコスプレってそういうものだったんだと思いますし」

今回は「町山智浩のVIDEO SHOP UFO」店長としての"来日公演"ですね。同番組は淀川長治さんらの解説を見ながらテレビで洋画を見て育った世代には、たまらないものがあります!

「普通、映画評ってオチについて語れないんでね、見た後の人たち向けっていうのがやりたかったんですよ。特に昔の映画に関しては、今ちゃんと解説されることは少ないですしね。セレクトは、基本的にネット配信やレンタルビデオ、DVDなどで出回っていないものを中心に"レア度優先"です(笑)。過去放送したものの中では『バニー・レイクは行方不明』(1965年)などは反響が大きかったですね。あれはビデオ化もされず、皆、うわさを聞くばかりでなかなか見られなかった上、見てびっくり!って作品でしたから」

今回公開収録でご紹介される『ミュータント・フリークス』(12月放送)も激レアとうかがっています。

「そう、キアヌ・リーヴスが終始出ているのに、犬男の役で犬のマスクをしてるから誰も気づかないんです!(笑) 『ビルとテッドの大冒険』(1989年)のアレックス・ウィンターが監督をして、同シリーズの第3作として作られたんですけどね~。ブルック・シールズもすごい役で出ていますよ。あと、『特攻野郎Aチーム』のMr.Tが"ヒゲ女"の役で『私は私よ』って言うセリフがあるんですよ。『グレイテスト・ショーマン』(2017年)の名曲『This is me』にものすごい影響を与えていると思いますよ!(笑)」

『ミュータント・フリークス』(C) 1993 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

「町山智浩のVIDEO SHOP UFO」に登場するビデオショップは、本当にL.A.で撮影されているんですか?

「そう、L.A.にまだ唯一残っている、実在するビデオショップなんです。全世界のほとんどの映画を保存しているお店で、さすがにVHSではなく、全てDVDに変換して貸してるんですが、そういう商売しても怒られないんです。クウェンティン・タランティーノとか、ハリウッドの映画関係者が昔の映画を調べるときは皆ここを利用しているからなんです。店員さんも若いのにすごい勉強していて、僕が話すと全部通じるの(笑)。僕は番組のオープニングでちょっとだけ、ヘタな芝居をやっていますので、そこも見てくださいね(笑)」

文=magbug

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放送情報

「町山智浩のVIDEO SHOP UFO」『ミュータント・フリークス【町山智浩撰】』
放送日時:2018年12月21日(金)1:15~
チャンネル:ザ・シネマ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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