――稽古が始まっているとお聞きしましたが、現在の課題は?
「無口で引っ込み思案なので、はっきりしゃべらない役柄なのですが、舞台の中で演じるとモゴモゴしていて聞き取れなかったりするので、どこまで声の出力を上げるのかを、感情の動きも確かめた上で、自分が気持ちよく出せる塩梅を模索中です。油断するとすぐに自分の『ワーイ!』みたいな感じが出てきちゃうので"暗"を入れつつ...(笑)」
――物語では、男性ブランコ・平井まさあきさん演じる松永からグイグイ来られる役どころでもありますが?
「ありがたいです。真正面から受けていますよ(笑)。松永は楠木にとって大事な友達の一人だと思うので、単調に接するのではなく時間を追うごとに距離感が近くなる感じをグラデーションで観せられたらいいなと思っています。ただ、みんなのモノローグで語るところもあるので、そこの切り替えははっきりさせたいですね」
――異性同性問わずグイグイ来る人はいかがですか?
「あまりグイグイ来られた経験がないんですけど、自分を好意的に思ってくれるなら誰もが嫌な気はしないんじゃないですかね。私は人が好きで誰と話しても楽しいので、グイグイ来られるのは嬉しいです!」
――乃木坂46の後輩からグイグイ来られたりは?
「うちのメンバーはちょっとシャイな子が多いので、いい塩梅で来てくれていますね。だから、松永ほどグイグイは来ないかな。もっとグイグイ来てくれてもいいんですけど。ただ、私たちも加入当初は『テレビで観ていた憧れだった先輩たちに軽々しく声を掛けられない...』というのがあったので、無理のないところで来てくれたら嬉しいですね」
――京都が舞台の作品ですが、京都の思い出は?
「中学の修学旅行が京都だったのですが、3日間とも雨が降っていて、雨の匂いを嗅ぐと思い出します。京都タワーに行ったり、生八ツ橋を作る体験をしたり、金閣寺などの名勝を巡ったりしました。あと、2、3年前の夏休みにおばあちゃんを連れて家族でちょっといい宿に泊まって大人な京都を楽しみました。京都って独特の空気が流れている感じがして、暮らしている方々も関西弁で『なんかいいなぁ』って落ち着くんですよね。東京とは違った非日常を感じられるから、定期的に訪れたい場所の一つです」
――大学生が織り成す青春群像劇ですが、大学生に対する憧れなどはありますか?
「同級生がみんな2回生で、地元の友達とか姉からよく大学の話を聞いたりするのですが、憧れますね。パソコン片手に『明日1限で朝早いから』とか言われると、『何それ!』って(笑)。憧れ過ぎているところもあると思うんですけど、やっぱり知らない世界なのでうらやましく思うところは多分にありますね」
――謎のゲーム・ホルモーでは大事なものを失うリスクがつきまといますが、ご自身の「絶対に失いたくないもの」は?
「私、めちゃくちゃ直毛ですごくいい髪質なんです。朝起きて、寝ぐせ直しのスプレーをシュシュッとかけて手でほぐせばすぐに出かけられるし、アレンジしてうねらせても形をキープしてくれて、ヘアメイクさんに褒められることが多いので、この素直な髪質だけは失いたくないです!」
舞台情報
ニッポン放送開局70周年記念公演「鴨川ホルモー、ワンスモア」
<東京公演>
2024年4月12日(金)~29日(月・祝)
サンシャイン劇場
<大阪公演>
2024年5月3日(金・祝)、4日(土)
サンケイホールブリーゼ
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