7人になった"でんぱ組"が見せる再スタートへの気持ち!
2017年12月30日に大阪城ホールでワンマンライブを行なったでんぱ組.inc。この公演中に2人の新メンバー、鹿目凛[ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)]と根本凪[虹のコンキスタドール]の加入をサプライズ発表し、ファンを驚かせた。そこで、7人編成の新体制となったでんぱ組.incのメンバーに今の心境、大阪城ホールでのライブの見どころ、そして2018年の抱負などを聞いた。
-まず新メンバーのお二人にお聞きしますが、加入が決まった時、どんな気持ちでしたか?
根本:でんぱ組.incのミュージックビデオを初めて見たのが4年くらい前なんですけど、自分が加入するということを聞いた時は信じられなくて、夢なんじゃないかって気持ちでした。今もまだ信じられないです。
鹿目:私は、最初に聞いた時「正気か?」って思いました。
相沢:誰に対して?その話を持っていったスタッフさんに対して?(笑)
鹿目:真に受けてる自分に対しても、そう思いました(笑)。私も、家から出られなかった時期があるんですけど、救ってくれたのが"でんぱ組.inc"だったんです。ミュージックビデオを見て「私も変わりたい」って思ってアイドルになったので、その大好きな方々の中に私が入ってしまうことでグループのバランスというか、生態系が崩れないか不安です。
-迎える側の心境はどうでしたか?
古川:2人ともライブをたくさんやってきてますし、もともと地力があるので、全然問題ないなって思いました。でんぱ組.incにとってきっとプラスになると思いましたね。ぺろちゃん(鹿目)は最近治ったけど、ねもちゃん(根本)は"でんぱ組.inc"のことを「でんぱ組.incさん」って言っちゃうんですよ。私のことも好きって言ってくれてるけど、もうこっち側だし、パーッと追い越しちゃうくらいいってもらいたいなって思ってるので期待大です!
成瀬:まだそんなに日が経ってるわけじゃないけど、2人のことをすっかり仲間として迎え入れてる自分がいます。2人はまだ緊張とかあると思うんですけど、全力で受け入れるから大丈夫だよ(笑)。
夢眠:私も、面白いことになってきたなってワクワクしてます。アイドルイベントでも2人ともよく会ってたし、でんぱ組.incのことを好きって言ってくれてるのも知ってましたし。でんぱ組.incを好きな子が入ってくる時代になったんだなって思うと感慨深いです。
相沢:ねむが言ったように、時代が変わってきたというか、第2フェーズに入った感じがしています。でんぱ組.incがもっと前進していくために、アイドルらしさみたいなものは無くしちゃいけないと思っていますし、アイドルって応援してくれるファンの方と共に成長していかなければいけないと思うんです。私たちも実際、一緒に成長してきたんですけど、「次に何ができるのかな?」って悩みそうなタイミングで2人が来てくれた。まさに舞い降りてきた感じなので、2人のおかげで悩みも切り開けそうですし、本当に「ありがとう!」っていう気持ちです。触発されて「うちらももっと成長しなきゃ」って、グループの中に今、すごく良い気が巡っているんです。
-藤咲さんは2011年の年末にでんぱ組.incに加入されたので、新メンバーの気持ちもわかるんじゃないですか?
藤咲:そうですね。私も加入したばかりの頃はわからないことが多くて悩んだりしましたので、仲介役じゃないですけど、2人が何か困ったりしてたら話を聞いてあげたいなって思っています。
-12月30日の大阪城ホールでのワンマンライブで、新メンバーが発表されました。
古川:"新体制"でのワンマンライブということで、「5人でのパフォーマンスがどうなってるんだろう?」という気持ちで来てくれてると思うので、まずは「今のでんぱ組.inc、いいじゃん!」って思ってもらえるようなライブにしたいと思っていました。
相沢:期待を込めて見に来てくださってるので、5人でのライブをしっかりやり切って、みんなの心に残る曲をやりつつ、後半は7人で華々しく! そして、7人で歌う新曲「ギタメタスデンパスターズ」も披露しました。
古川:ヒャダインさんに作ってもらった曲で、お話もさせていただいたので、みんなの気持ちがちゃんと入っています。「次」「明日」「未来」という内容になっているので、歌詞にも注目して聞いてもらえたらうれしいです。
-では最後に、今後チャレンジしたい事などを教えてください
藤咲:去年は"でんぱ組.inc"としてのライブがあまりなかったので、そこを埋めるために何かしなきゃと思って、フィンランドの"ノーラ&ペトラ"と3人で「ピンキー!ノーラ&ペトラ」というユニットを組んでCDをリリースしたり、リリースイベントを行ったり、自分なりにやってみたいことがやれた年になりました。その経験を今年はでんぱ組.incに活かしていきたいと思っています。
相沢:個々で動いた17年も楽しかったんですけど、でんぱ組.incとしてライブを届けられなかったり、自分がライブをやりたくてもできない状況になったりしました。人と会えないことによって勘違いが生まれて自分が傷ついたり、応援してくれてる人が傷ついたりすることもいっぱいあって、ショックを受けました。そのために楽しいことにあまり反応できない時期があったりしたんですが、2人が入ってくれて、その状況を打破してくれたんです。だから今年は、だれかの心を動かせる現象を起こしたいなって思っています。「自分の決断に後悔しない」という目標を立てているので、後ろを見ずに前だけを見て進んで行きたいなって思っています。
夢眠:私も"夢眠ねむ"個人としてやりたいことが奇跡的に全部できて「完了!」って感じでした、去年は。なので、18年はでんぱ組.incの夢眠ねむとして全力でやる覚悟です。
成瀬:私も同じですね。去年の3月にまるまる2時間くらいを1人で歌うライブを行ったんですけど、やっぱり"でんぱ組.inc"としてのライブがしたいなって。私自身、お家で"でんぱ組.inc"のライブBlu-rayを見るぐらい好きなんですよ。最近、プロジェクターを購入したので大きな画面で見てます(笑)。新メンバー2人が入ったことで、"でんぱ組.inc"の地名度も上がって行くと思うんですけど、個人的な話だと、"成瀬瑛美"という名前が世の中に出ても「誰?」って感じだと思うので、「あぁ、あの子ね!」って言ってもらえるくらいになれたらいいなと思っています。
鹿目:涙が止まらないくらい不安な時期もありましたけど、今は頑張ろうって決めたので、今年は恩返しできるようになりたいと思います。
根本:去年は虹コンとしてメジャーデビューさせてもらったりしましたが、別れがあったり、環境が変わったりして、「アイドルをやっていけるのかな」って自信をなくした時期もあって。でもその時にでんぱ組.incさんのお話をいただいたんです。ここなら自信をもって新たなスタートを切れると思いましたので、今は頑張って行きたいなって思っています。あと、空を見つめるクセを治したいです。
古川:あ、なんか近しいものを感じる(笑)。
-では古川さん、締めをお願いします
古川:あまり落ち込んだりしないんですけど、去年はちょっと落ち込んだ年でした。でも、"でんぱ組.inc"がこうやって復活できたのでもう落ち込んでないです(笑)。みんなが話してくれたように、去年は5人それぞれが個々の活動を中心に動いていて、ライブも一年間くらいお休みしたんですけど、新しい戦力も加わって、ファンの皆さんが望んでいる進化も見せられるんじゃないかという感じになってきています。個人的にも、"でんぱ組.inc"としてのツアーも決まって全国を回れることがうれしいので、まだ見たことがないという人も、これを機に、進化した"でんぱ組.inc"を見に来ていただけたらなと思います。
撮影●諸井純二 取材・文●田中隆信
PROFILE/
でんぱぐみインク●2008年結成。全メンバーが生粋のヲタク(オタク)的要素を持ち合わせている女性アイドルグループ。2013年の1月に初のワンマンライブツアーを開催。2017年9月1日、5人体制で再始動。
ふるかわ・みりん●9月19日生まれ。香川県出身。担当色・赤。
あいざわ・りさ●8月2日生まれ。大阪府出身。担当色・白。
ゆめみ・ねむ●7月14日生まれ。三重県出身。担当色・ミントグリーン。
なるせ・えいみ●2月16日生まれ。福島県出身。担当色・イエロー。
ふじさき・あやね●12月7日生まれ。埼玉県出身。担当色・ブルー。
かなめ・りん●9月21日生まれ。埼玉県出身。担当色・たまご色。
ねもと・なぎ●3月15日生まれ。茨城県出身。担当色・緑。
※この記事はヨムミル!ONLINEの転載になります。
放送情報
MTV LIVE: でんぱ組.inc -ねぇもう一回きいて?宇宙を救うのはやっぱり、でんぱ組.inc!-
放送日時:2018年2月3日(土)21:00~
チャンネル:MTV
番組説明:
ジャパニーズポップカルチャーの先端を走るアイドルユニット、でんぱ組.inc。2014年にグループ初となる日本武道館公演で1万人を動員、翌年は東京・国立競技場代々木第一体育館で2日間にわたる単独公演を成功させるなど、アッパーな楽曲とライブパフォーマンスで注目を集めている。彼女たちが新体制となってから初となる、12月30日の大阪城ホール公演の模様を放送する。
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