伊藤純奈(乃木坂46)×松田好花(けやき坂46)の"坂道共演"も話題!「七色いんこ」に注目

漫画界の巨匠、手塚治虫(※「塚」は正しくは旧字) の不朽の名作「七色いんこ」。主人公の七色いんこは代役専門の役者であり、必ず観客を魅了してしまうほどの素晴らしい演技を見せる。ある劇団が、シェイクスピア劇「ハムレット」を上演する予定だったが、主演俳優がFBIに捕まるという不運に見舞われ、さらに代役もケガで降板を余儀なくされた。政治家や文化人の来場が決まっている大事な舞台ということで中止にするわけにもいかず、という理由で七色いんこに主演の依頼が舞い込む。その七色いんこ、天才役者だが、実は幕間に観客の持ち物を盗んで生計をたてている泥棒でもあった。

伊藤純奈(乃木坂46)

(C)Tezuka Productions (C)舞台「七色いんこ」製作委員会

手塚作品の中でも通好みの作品として知られる「七色いんこ」が、乃木坂46の伊藤純奈とけやき坂46の松田好花の共演で今年10月に舞台化された。七色いんこを演じたのは、「犬夜叉」「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vs ザリガニ魔人」「三人姉妹」ほか、多くの舞台に出演経験のある伊藤純奈。今年5月にけやき坂46初舞台、けやき坂46公演「あゆみ」に出演した松田好花は、七色いんこを追う警視庁の刑事・千里万里子を演じた。手塚作品の舞台化というだけでなく、坂道シリーズの乃木坂46とけやき坂46の共演というトピックも、この舞台が話題となった大きな要因となった。

松田好花(けやき坂46)

(C)Tezuka Productions (C)舞台「七色いんこ」製作委員会

短期間で集中して仕上げたというこの舞台。伊藤と松田の2人も役作りに苦労したようだ。しかし、演出家の三浦香からこんなアドバイスをもらったという。クールなイメージで役作りをしようとしていた伊藤に対して、「全編を通して、ずっとクールじゃなくてもいい。普段、アイドルをやっている時はきれいな姿でステージに立っていることが多いから、汗だくな姿を見せてもいいんじゃないか」。そして、舞台経験の少なさをカバーしようと本読みの段階からガムシャラになっていた松田には「あまり役作りをしなくても、そのままでいいよ」と。その言葉に、2人とも気持ちが吹っ切れて、それぞれの役に入り込むことができたそうだ。実際、舞台で観た2人は、感情をしっかりと表現し、汗をかきながら、原作の世界観を生かしたセットの中でいきいきと演じていた。

2人はこの作品で「はじめまして」の関係だったというが、同世代ということもあり、息の合った演技を見せてくれた。伊藤はこれまでの舞台経験を生かした芝居をしており、松田は表現者としての才能をこの作品で開花させたのではないだろうか。

(C)Tezuka Productions (C)舞台「七色いんこ」製作委員会

この舞台が12月7日(金)に放送されることが決定。目まぐるしい展開の物語、原作の世界観を忠実に再現したようなセットや衣裳、そして伊藤と松田の熱演をぜひ堪能してもらいたい。

文=田中隆信

この記事の全ての画像を見る

放送情報

伊藤純奈(乃木坂46)&松田好花(けやき坂46)出演舞台「七色いんこ」
放送日時:2018年12月7日(金)23:00~
チャンネル:TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物