「オリエント急行殺人事件」が8月18日(日)まで東京・池袋、サンシャイン劇場にて上演中。同作品は、世界的なベストセラー作家、アガサ・クリスティの傑作推理小説を舞台化したもので、舞台版としては日本初上演となる。主演の小西遼生が名探偵のエルキュール・ポアロを演じるほか、ラチェットの秘書でお調子者のヘクター・マックイーン役を関西ジャニーズJr.・室龍太、ロシア貴族のドラゴミロフ公爵夫人役を春風ひとみ、絶世の美女のアンドレニ伯爵夫人役を乃木坂46・伊藤純奈が演じるなど、個性豊かな俳優陣が名作に彩りを加える。
今回、大阪、名古屋公演を経て東京公演に臨む伊藤にインタビューを行い、東京公演の意気込みや見どころなどについて聞いた。
――大阪、名古屋公演はいかがでしたか?
「初日が大阪で、みんな『お客さんの反応ってどうなるんだろう?』って思っていたのですが、笑うところでは笑っていただけたり切ないシーンではすすり泣く音が聞こえたりと、すっごく良い反応が返ってきてうれしかったです。同じく名古屋も良い反応をいただけて!笑っていただけたりするとこちら(演じる側)もほっとしたり(笑)。あと、舞台と客席がすごく近かったので、皆さんの反応がよく見えました!」
――いよいよ東京公演ですが、現在の心境は?
「東京公演が最後というのがあまりないですし、公演数が多いということもあってリピーターの方もいると思うので『ここからが頑張りどころかな』という感じで気合が入っています!」
――公演を続ける中で変化したこと、新しい発見などはありましたか?
「キャスト同士で相談して、『このシーンはこうしてみよう!』と提案し合っていろんな挑戦をしていて、稽古場でやっていたものよりかなり進化したものになっています。東京公演も千穐楽に近づくにつれてそういう部分が増えていくと思います」
――演じられているアンドレニ伯爵夫人の注目してほしいポイントは?
「時代設定の関係で、現代とは違う所作に気を使っています。挨拶として手にキスをされる場面の手の差し出し方やスカートを軽く持ち上げる仕草など、春風さんが直々に教えてくださって!私の出演シーンを全部見てくださって、ご指導していただいたんです。付けている指輪も、最初は小さい物を付けていたのですが、春風さんが『遠くから見えるから大きい方がいいわよ』とご自身の私物を貸してくれたんです」
――アンドレニ伯爵夫人は"絶世の美女"という役どころですが、乃木坂46のメンバーの中で伊藤さんが思う"絶世の美女"は?
「それはもう、桜井玲香さんですね!私の"1推し"なので!!まず名前からして美しい。少女漫画に出てきそうなくらい、名前から麗しいですし顔もきれいで、歌もダンスも演技もできる超マルチプレーヤーですから」
――ストーリーでは列車が立ち往生するなど数々のトラブルに見舞われますが、最近の"トラブル"エピソードや困った事を教えてください!
「友達に誘われる日程が偏っちゃうことですかね。3人から『ごはん行かない?』という誘いがバッティングしちゃって...。でもみんなに会いたいから、友達同士は知らない者同士だけど私が声を掛けてみんなで行くという方法で対応しています(笑)」
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします!
「原作を知っている方はたくさんいらっしゃると思いますが、原作とはちょっと違うストーリーになっているので、内容を知っている方も知らない方も楽しめると思います。また、ラストシーンに向けてたくさんの伏線が張ってあるので、何度も見ていただいてたくさんの伏線を見つけていただけたらと思います。キャラクターの視線だけで張られた伏線などもありますので!みなさんぜひ感想を聞かせてください!」
文=原田健 撮影=中川容邦
舞台情報
オリエント急行殺人事件
<東京公演>
2019年8月9日(金)~18日(日)
サンシャイン劇場
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