歌謡界の女王・美空ひばりの見どころを、音楽評論家・富澤一誠が語る

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6月に没後34年を迎える美空ひばり。衛星劇場では、テレビ初放送となる彼女のブラジル公演や伝説のコンサートの模様を放送する。今、改めて美空ひばりの魅力について音楽評論家の富澤一誠さんに尋ねた。

■新時代のアーティストにとって巨大な壁として立ち続けた

「ブラジル サンパウロ 公演」で国境を越えたパフォーマンスを披露した美空ひばり
「ブラジル サンパウロ 公演」で国境を越えたパフォーマンスを披露した美空ひばり

「美空ひばりコンサート『ブラジル サンパウロ公演』」©ひばりプロダクション

敗戦後間もない1946年、9歳でデビューし、没後、国民栄誉賞を受賞した美空ひばり。彼女は歌謡界の女王として今なお、語り継がれる歌姫だ。

「美空ひばりさんはいわばスターを超えた存在。長嶋茂雄さんや石原裕次郎さんと同じく、国民的ヒーローといえるレベルの方だと思っています。歌がうまい方は他にもたくさんいらっしゃいますが、ひばりさんにはそれを超える"何か"があって、ひばりさんが歌うからこそ、その歌に魂がこもるんです。2017年に『美空ひばり生誕80周年記念 だいじょうぶよ、日本!ふたたび 熊本地震・東日本大震災復興支援チャリティーコンサート』が東京ドームで開催され、五木ひろしさんらがひばりさんの楽曲をカバーして歌われました。その中でさだまさしさんが、尊敬の意を込めて『美空ひばりさんの歌を(他人が)歌うことが間違いだ』とおっしゃっていました。その言葉通り、私個人的にも誰一人としてひばりさんの歌を超えた人はいなかったと記憶しています」

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