撮影:田中聖太郎写真事務所
スウェーデン語で歌われるナンバー「norn」は、大森も若井もアコースティックギターを奏で、暖炉の炎が揺らめくノスタルジックな疑似空間の中、座ってのパフォーマンス。日本語の訳詞は映し出されたものの、意味を説明し過ぎることなく、神話的な謎を残したままオーディエンス各々に体感させる。遊泳する鯨の映像に惹き込まれた「鯨の唄」も含め、深い祈りの念を感じさせるシークエンスだった。
撮影:田中聖太郎写真事務所
「青と夏」、「Magic」、「ケセラセラ」など後半はキラーチューンを連打。客席に向かって勢いよく銀テープが放たれ、光に満ちた祝祭空間が広がっていく。最後の最後まで大森のハイトーンボイスは減衰するどころか勢いを増していき、若井、藤澤のプレイもまた同様に力強くなっていった。MCでは結成10周年に触れ、大森は2年間の休止を経てアリーナツアーを開催できていることの喜びを語っていく。若井と藤澤に対する感謝、そして観客への感謝を述べる姿が印象的だった。
撮影:田中聖太郎写真事務所
壮大な舞台装置、楽曲の世界観とリンクした映像、照明やレーザー、Light Bandを含む光の演出が立ち上げた夢のようなライブ空間は、破格のスケール感を誇り、オーディエンスを惹き込んで離さない没入感に満ちていた。その強い吸引力の源は、Mrs. GREEN APPLEの楽曲そのものであり、彼らが歌唱と演奏によって発する絶大なエネルギーに他ならない。波乱万丈な船旅の果てに、彼らが辿り着く先の景色を見てみたい――観る側にそう思わせる、渾身の表現だった。全公演ソールドアウトしたプレミアムなライブの全貌を、WOWOWプラスの放送&配信を通じて是非、体感してみてほしい。
文=大前多恵





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