チェッカーズの無双時代のスペシャルライブで昭和の熱気を体感!

「ワ・ワ・ワ・代々木ザ・チェッカーズ~国際スポーツフェア’86 春フィナーレ~」(ホームドラマチャンネル)
「ワ・ワ・ワ・代々木ザ・チェッカーズ~国際スポーツフェア’86 春フィナーレ~」(ホームドラマチャンネル)

今年デビュー40周年を迎えた藤井フミヤが、藤井郁弥としてリードボーカルを務めたロックバンド、チェッカーズ。アイドルとして人気を誇った彼らは社会的なムーブメントを起こし、彼らのヘアスタイルやファッションをまねる若者があふれるほど爆発的な人気を博した。

1980年に福岡で結成された同グループは、翌年の音楽コンテストでグランプリを受賞したことをきっかけにプロの道へ。当時高校生だったメンバーの卒業を待って上京した1983年の9月、「ギザギザハートの子守唄」でデビュー。リリース時は大きなヒットにはならなかったが、1984年の2ndシングル「涙のリクエスト」で一流アーティストの仲間入りを果たした。その後、オリコンチャート常連のバンドとなり、同年、「第35回NHK紅白歌合戦」(NHK総合ほか)に初出場。以降、解散まで9年連続で出場した。

そんな彼らがノリにノッているデビュー3年目に行ったライブが「ワ・ワ・ワ・代々木ザ・チェッカーズ~国際スポーツフェア'86 春フィナーレ~」だ。同ライブは、東京・国立代々木競技場を中心とした周辺一帯で行われたスポーツ関連のイベント内で開催された1日限りのスペシャルコンサートで、郁弥以外のメンバーがボーカルを務める楽曲の披露などもあった。

絶大な人気を誇ったチェッカーズ
絶大な人気を誇ったチェッカーズ

(C)フジテレビジョン

ライブは、「LADY-M.を探せ」からスタート。熱狂するファンの歓声の中、力強いバンドサウンドに乗って郁弥のセクシーな声が響き渡る。「Two Kids Blues」を披露後のMCでは、高杢禎彦が「東京は、去年の冬、武道館以来でコンサートやるんですけど、みんな元気か? その調子で最後までチェッカーズのステージ楽しんでいってください!」とあいさつし、「Free Way Lovers」へ。

会場を盛り上げるロックサウンドから一転、4曲目からは珠玉のバラードパートへ。「HEART OF RAINBOW~愛の虹を渡って~」「星屑のステージ」と続いていき、藤井尚之のエモーショナルなサックスの音色が郁弥の色っぽい歌声をより引き立たせ、唯一無二の"チェッカーズ・サウンド"を紡いでいく。また、尚之が歌唱する「Lonely Soldier」、武内享が歌う「ジェイルハウス・ラヴ」、鶴久政治がリードボーカルを務める「時のK-City」、高杢が歌う「悲しきアウトサイダー」も。

MCでは、郁弥が「イエーイ!まあ、座りたまえ」と郁弥らしいユーモアあふれる声掛けから始まり、「映画をまたやるんですけれど、去年は『(CHECKERS IN)TAN TAN たぬき』というけっこうかわいらしいアイドル映画をやって、おかげさんでけっこう当たりまして(笑)。内容も、僕らも面白かったと思うんですが、今回の映画はけっこうシリアスタッチでありまして...」と告知を始め、「ここで初めて発表いたします。チェッカーズ7人の誰かのキスシーンがある!」と発表すると、会場は阿鼻叫喚。あまりの騒々しさに郁弥が人差し指を立てた手を口元に寄せながら「落ちつけ、落ちつけ!」と一旦静かにさせた後、「ざまあみろ(笑)」といたずらっぽい笑みを浮かべてファンを煽る。ザワつきが収まらないまま、「それでは、その映画の主題歌である『Song for U.S.A.』聴いてください」と言って歌い始めるが、間もなく歌声だけで場内を黙らせるところはさすが。生意気な言い回しも清々しさを感じさせるところは、スターならではの才覚の一つであることが分かる。

(C)フジテレビジョン

ほか、「ジュリアに傷心」「ギザギザハートの子守唄」「NEXT GENERATION」など全19曲をパフォーマンスした。

圧倒的な存在感を放つステージング、「怖い物など何もないであろう」と感じさせる絶対的な自信に満ち溢れたパフォーマンス、小悪魔的にいたずらっぽく心を煽ってくるMCなど、昭和のアイドル全盛時代のトップ・オブ・トップのグループのライブで当時の熱気に触れてみてほしい。

文=原田健

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放送情報

ワ・ワ・ワ・代々木ザ・チェッカーズ~国際スポーツフェア’86 春フィナーレ~
放送日時:2023年12月3日(日)19:00~
チャンネル:ホームドラマチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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