「Lazy Boy」からはじまった、チルアウト系チューンパートでは、「風来」「Bad Orangez」「Dr.フランケンシュタイン」といった夏の夜風が似合うサウンドを披露したCreepy Nuts。その後の「かつて天才だった俺たちへ」でのDJ松永のハイスキルスクラッチや、「のびしろ」でのハンドラップ&シンガロングで再び熱気を取り戻した後は、彼らのMCでひと息。「ひたすらマイク握って、ターンテーブル擦って...ってやってきたヤツらの"のびしろ"がどんなものなのか、どのくらい昔の自分と比べて伸びたのか、そして、"かつて"ではなく、今も"天才"であることを今から証明させてもらおうと思っています」と宣言してからの「顔役」では、宣言通りの天才的スキルでオーディエンスを圧倒。続く「耳無し芳一Style」「ビリケン」でもノンストップでフロアを踊らせた。そして、DJ松永のプレイにジョイントするスタイルではじまった「Bling-Bang-Bang-Born」では、放水だけでなく、レーザーや炎の特効も加わるド派手な演出に会場もヒートアップ。観客もシンガロングやダンスなどで思い思いに大ヒット曲を楽しんでいた。
その後も、「よふかしのうた」「堕天」「dawn」「ロスタイム」など、多彩なヒップホップチューンで真夏の夜を彩った2人。改めて野外でワンマンライブを初めて行ったことについて「貴重」「楽しい」「気持ちいい」「体力的に危ない」と振り返った。中でもR-指定は「詰め込み型のラップのスタイルは気をつけてください」と、会場にいるであろうラッパー志望の若者にメッセージを送りつつ、「でも、これができるのが我々Creepy Nutsですからね」とニヤリと笑った。そして、ラストチューンの「二度寝」で、真夏の特別な夜を締めくくった。
取材・文=中村実香
放送情報【スカパー!】
Creepy Nuts SPECIAL ONE MAN LIVE ~from S2O JAPAN 2024~
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