4月18日、東京・板橋区立文化会館で「第十九回・長良グループ 夜桜演歌まつり〜熱唱 春の祭典スペシャル〜 都内23区・23年をかけて......」が開催された。東京23区を23年かけて回るというお祭り企画「長良グループ 夜桜演歌まつり」も今年で19回目。ゴールが見える終盤に差し掛かってきている。満員の観客が待つ中、開演時間となり、出演者全員による「東京ラプソディ」でコンサートがスタートした。今回の出演者は、山川豊、藤野とし恵、田川寿美、水森かおり、氷川きよし、椎名佐千子、岩佐美咲、はやぶさ、そしてデビューしたばかりの辰巳ゆうと。「もう第19回ということで、終わったらどうしようかということをまた考えないといけないですね。しかし今日も雨なんですが、誰のせいなんでしょう?私です(笑)」と山川がトークで会場を和ませた後、出演者それぞれが歌を披露。先陣を切った氷川きよしが「きよしのズンドコ節」で会場に一体感を生み出し、椎名佐千子「ソーラン鴎唄」、辰巳ゆうと「北へ帰ろう」、山川豊「アメリカ橋」、水森かおり「鳥取砂丘」など、個性を発揮していく。
中盤ではスペシャルゲストが登場。最初のゲスト、2人組ユニット"ビリケン"はフォークとヒップホップを融合させた楽曲と、親しみやすいキャラクターが人気で全国のイベントやお祭りなどにも多く出演している。この日も「ビリケン音頭」で盛り上げ、2月に発売したベストアルバムに収録されている「金メダル」も披露。そして2組目のゲストはささきいさお。歌手、俳優、声優など幅広いフィールドで活躍し、アニソン界を代表する一人でもある。「宇宙戦艦ヤマト2202」と「黒い花びら」(水原ひろしのカバー)を迫力ある低音ボイスを聴かせてくれた。
後半は藤野、はやぶさ、岩佐、椎名らが新曲を歌唱。辰巳ゆうとも"下町を舞台にした人生賛歌"だというデビュー曲「下町純情」を歌いあげた。そして、「長良グループ 夜桜演歌まつり」は演歌を通じて地域に役立つために、毎回チケット代金の一部を寄付しているということで、板橋区社会福祉協議会への寄付金贈呈式が行われた。同協議会常務理事の浅井浩氏から山川が感謝状を受け取り、終盤戦へ。氷川きよし「勝負の花道」、水森かおり「水に咲く花・支笏湖へ」、田川寿美「春よ来い」、山川豊「今日という日に感謝して」と各歌手の新曲で再び会場が盛り上がったところでゲストも含めた全員がステージに登場し、このコンサートのメインテーマと言える「夜桜」を歌ってフィナーレを迎えた。
終演後の取材で氷川きよしは、「僕は2000年にデビューして、すぐに『夜桜演歌まつり』に出させていただきました。それから毎回出させてもらっていますが、いつもお客さんが温かいんですよね。なので"今日という日に感謝して"これからも歌っていきたいと思います」と、先輩・山川豊の新曲のタイトルにかけて感想を伝えた。それを受けて山川は「新曲にかけて何か言おうと寝ないで考えてきたんですけど、きよしくんが言ってくれましたからもう何も言うことありません(笑)。今後もみんなで一生懸命力を合わせて頑張りたいと思います」と力強い言葉で締めくくった。
文=田中隆信
放送情報
第十九回 長良グループ 夜桜演歌まつり
放送日時:2018年6月9日(土)16:00~
チャンネル:歌謡ポップスチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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