「皆が聴きたい曲やります」という何とも甘い響きではじまったのは「ダーリン」予想外の選曲に会場からは一際大きな歓声があがる。続く「心做し」は前曲とのギャップもある感動的なカバー曲。三枝の温かな声に会場全体が酔いしれた。次に披露された「はんぶんこ」は「一緒にいるから」の歌詞の次にファンに向かって「ほんとだよ」と囁くライブならではの粋な演出が。直後のMCで「ダーリン」を披露することにとても緊張していたと話した三枝だが、「ダーリン」含め圧巻のパフォーマンスだった。
ライブは終盤戦へ。「Funeral」でタイトルにあるような別れを彷彿とさせる切ない歌声を披露すると、「エゴロック」「ララバイ」と盛り上がる曲をトロッコで会場を回りながら疲れを感じさせない歌声で歌い上げるとファンたちの赤色が四方に揺れる。最後の曲は「prayers」祈りを込めた歌声と「おれはここにいるぞ」の叫びにファンたちが応え、幸せな空間を構築しつつライブは幕を閉じた。
アンコールでは衣装チェンジ。軽やかに舞うような歌声で「曖昧劣情Lover」を披露すると、会場は1曲目かのような熱気に戻っていった。ラストMCでは「お前らが大好きだ」とファンにストレートな愛を伝えながら感謝も忘れない。「ここで終わりじゃない、まだ続くんだ」そんなファンにとっても嬉しいメッセージも込められ披露された新曲「UNITY」は三枝自身がオープニングのような曲と言いつつも、トリを飾るにもふさわしい三枝の魅了が詰まった曲だった。
この曲は12/8から配信が開始されているので、是非聴いてみてほしい。
「また会おう!」そうして三枝は帰っていった。しかし、これは別れではないきっと始まりだ。これからも彼の歌声はどこまでも広がっていく。
文=田中諒
⒞ANYCOLOR, Inc.
配信情報
Saegusa Akina 1st Solo LIVE "Unity"
タイムシフト視聴期限:2024年12月22日(日) 23:59
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