後半は、スタッズづかいが光る黒いカットソーにサルエルパンツを合わせたスタイルで登場。「Venus Symphony」から始まる情熱的なステージが幕を開けた。電飾輝くレトロな雰囲気の中、ダンサーと共にこまめにフォーメーションを変えながらラストには〈愛し合おう〉でロングトーンを響かせた。
「Comfort Zone」のイントロが始まると、手越はみんなに歌って欲しいと誘うと「Pa-ra-ra pa-ra-ra pa-ra-ra pa pa-ra-ra」と大合唱。1階、2階、女子、男子...とパートを分けると、難しい音階が続くフレーズにも関わらずそれぞれが大きな声で歌い上げるなど一体感に包まれた。
そこから「Come Back To Me」へ。フラッシュのような光が放たれる中、軽快なリズムに合わせて会場のボルテージはさらに上昇。
終盤に向かうにつれて声量が増していく手越。怪しげな光に包まれる「MAZE WORLD」からはさらにディープな世界へ。「MAKE ME ALIVE」では手越の煽りにファンも声をあげ、手越がギターやベースと体を寄せて歌唱するなどステージを縦横無尽に動く。
そしてオーディエンスが喜びの声をあげたのが「Flash back」。11月11日、自身の誕生日に配信リリースしたばかりの新曲で、『DayDay.』(日本テレビ系)12月のエンディングテーマに起用されている。客席の熱気を浴び、エネルギーに変換するかのように、ダンサーとの息のあったパフォーマンスと共にどこまでも突き抜ける力強いボーカルで魅了した。
「LOVE SENSATION」のイントロが流れると悲鳴のような歓声があがり、手越は「もっと気持ちよくなろうぜ!」と誘う。間髪入れずに始まる「I'm coming」ではよりセクシーに、オーディエンスをこれでもかと翻弄。そして本編ラストを飾ったのは「Gluttony」。感情をむき出しにして強いメッセージをぶつけるように、体を倒したりヘドバンをしたり。シャウトにハイトーンを響かせ、たとえ喉がつぶれても構わない!と言わんばかりに全身全霊でパフォーマンス。手越は「また愛し合おうぜ!」と眩しい光に包まれながらステージを後にした。
HONEYYYからの「ダーリン」コールに応え、手越がツアーパーカーとペイントデニムと合わせたスタイルで登場。黄色の光を背に受けながら「everlasting」をはじめ、「この手とその手」「プロポーズ」を披露。さっきまでのギラギラとした世界観から一転、清らかな歌声を響かせ、歌い終わると深い深いおじぎをした。
「今年は音楽漬けの1年を送らせてもらった、この集大成のようなツアーを、全国のHONEYYYとみんなと幸せな空間を作って音楽を一緒にして、 心から幸せでしたし、心から元気をもらいました。本当に来てくれてありがとう」と改めて感謝の言葉を伝えた。
さらに、15歳からスタートした芸能生活を振り返り、「人生の大勝負を32歳、4年前にさせてもらって。全てを投げ出したくなるような、そんな挫折はね、芸能人生で今までなかった」と吐露。
「希望を持って夢を追いかけて、あくまでもポジティブに、最高の環境を投げ捨ててまで、その覚悟を持って発信したはずなのに...。」と、当時はまだやり方も分からず、準備不足だったと回顧。「あの時は本当に辛くて苦しくて、柄にもなく泣いてっていう時を過ごしてた」と赤裸々に告白。「でも俺にできることは前を向いて...だって自分で選んだ選択肢だもん。前向いて歩いていく。それ以外ないよね」と力強く語り、HONEYYYからのメッセージに何度も救われたと話した。
「2024年もたくさんのチャレンジをして、新しくいきいきとした強い種をいただいて、それを撒きだしたので。それがどんどん大きい木となって、平和や希望の木となって俺の周りに咲いてくれる2025年が絶対に来ると思う」と晴れやかな表情で語った。
「もしみんなが毎日生きてて辛いことがあるなら、あいつは個人だし、たった1人だし、この巨大な芸能界、俺がお世話になった大事な大事な芸能界、日本の社会、それを変えてやろうと思って果敢に挑んでる。だから私も頑張ろう、俺も頑張ろうって心のどこかで思ってくれると、自分が生きててよかった、活動して、歌い続けてよかったって思えると思うので。心のどこかに手越祐也がいさせてもらえたら嬉しいな」とメッセージを送った。
ラストはツアータイトルに掲げた「OVER YOU」。「俺にとって、そしてHONEYYYにとって、そして今後手越の音楽に出会う全ての方にとって、背中を押すような楽曲に成長していくであろう曲を、このツアーのファイナルのラストにみんなと一緒に歌いたいと思います」と誘った。激しく揺れるペンライトの波を受け、手越は目に力を込めて華やかに、パワフルに歌唱。終盤に向けては迫力あるシャウトに、圧巻のロングトーンを響かせ、ありったけのパワーを大放出するかのように熱唱。最後に、この日一番長くて深いお辞儀をすると、大きな拍手に包まれた。
手越はバンドメンバーを紹介しながら、途中でステージ下手へと移動。バンドメンバー一人ひとりと握手とハグを交わして見送ったあとは、最後にHONEYYYにメッセージを送った。
「今年は音楽漬けの1年を送らせてもらった。そんな今年1年の集大成のようなツアーを、全国のHONEYYYのみんなと、幸せな空間で音楽ができて心から幸せでしたし、心から元気をもらいました。本当に来てくれてありがとう」と改めて感謝の気持ちを伝えた。
「2025年はさらに幅の広いお仕事をいただいて、いろんな方と活動すると思うんですけど、どんなことがあっても、俺にとっては帰るべき場所はHONEYYYの前」と続け、「最近、俺もHONEYYYのみんなに、強い言葉も弱気な言葉もさらけ出せる、そんな関係性になってきたのがすごく嬉しい」と告白。「今までは後ろを見ないで突き進んできたから。たまには支えてもらうってことも必要だと思うので、そういう時は大好きなHONEYYYを頼らせて欲しいなと思ってます」とストレートに思いをぶつけた。
「2025年はさらに大きなジャンプアップの年になると信じてるので。2025年も一緒に笑顔と幸せを共有していける時間をみんなに送ってもらう、そんな活動をしたいと思いますので、今後もそんな手越をよろしくお願いします」と語った。
最後に手越が「俺の名前呼んでもらっちゃおうかな?いい?」と呼びかけ、オーディエンスからの大きく、そして長い「祐也」コールでツアーファイナルの幕を閉じた。
文/柚月裕実
最新楽曲情報
Flash back / 手越祐也
日本テレビ系「DayDay.」12月エンディングテーマ
2024年11月11日(月) Digital Release
作詞:眉村ちあき・Msk Off・The Hills
作曲:Siwoo・宇田川 翔・Msk Off・The Hills
編曲:宇田川 翔
Mix & Mastering Engineer:MasterKey @ 821Sound
MVはこちら
https://youtu.be/FUo8Gr-tFPI
配信はこちら
https://lnk.to/PSN2DDI3
手越祐也チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCSEoj94-efoQhREyRWRySKA
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