
ライブは後半戦に突入。「人ってただの筒じゃないですか」を初公開のMVと共に披露すると、「NEVER GLOW UP」を続けて披露。JK組として静凛と樋口楓が登場し、息の合った歌声とダンスをファンたちに届けた。長年の付き合いの2人に「ライブ開催おめでとう」と言われ月ノ美兎も笑顔を浮かべると、勢いそのままに「百cd誘拐点」「贋ト旧称」をキュートな歌声と千変万化の表情で会場に響かせる。

なんと、ここでさらにサプライズゲストとして電脳少女シロが登場すると会場からどよめきと悲鳴が。そうして歌い上げられる「あいがたりないfeat.中田ヤスタカ」は昔から応援しているファンにはたまらないサプライズとなっただろう。

ゲストが出尽くすと、次の曲は「一千光年」。月ノ美兎が指揮者のポジションを務め、みなの歌声をリードする様は背景と相まって壮大な広がりを感じさせた。再びソロに戻ると、「国家独唱させていただきます!」と「Virtual to LIVE」を堂々と歌唱。まさに、にじさんじを支えてきた委員長にふさわしい佇まいだった。ライブの最後には「Moon!!」を小動物のような可愛らしさで歌い上げると笑顔で幕を閉じた。


アンコールの大歓声の中、「光る地図」で再び月ノ美兎が登場。白黒のステージを背景にのびのびと歌声を広げていく。続く「寝言は寝て言え」は一転したアップテンポな曲。ボカロのように難しい曲を月ノ美兎のソプラノが彩っていた。ここで衣装チェンジ。美しい黒髪を伸ばし、赤いジャージに着替えると「みちくさイズム」を少女のように楽しげに歌い上げると会場のサイリウムも左右に楽しげに揺れた。2月に作られたこの曲をファンのためにセトリにいれた月ノ美兎に「ありがとう」の声が飛ぶ。
今回のステージを全力で演じた月ノ美兎だが、ライブに外れたファンたちを労ることも忘れない。「来れなかった人多かったよね」と告げると「また、やるか!」と笑顔で告げた。ファンをいつでも笑顔にさせる委員長らしいMCだろう。そうして、流れ出した「Jump!!」では「懐かしい曲です!」と声に合わせて制服に再びチェンジ。お馴染みの姿でファンにパワーを届ける。

本当の最後の曲は「コスモノート」。初披露のこの曲は月ノ美兎の思いのこもったイメージソング。曲の通り月ノ美兎はどこまでも飛んでいくだろう。その輝きをこれからも追っていきたい。
文=田中諒
⒞ANYCOLOR, Inc.

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月ノ美兎2ndワンマンライブ『Paper Rabbit』
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