Dragon Ash・桜井誠がカレーを考案！「カレーの世界は奥深いし面白かったです！」

「FUJI ROCK FESTIVAL'18」や「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」など、夏の風物詩の一つとして毎年賑わいを見せている野外音楽フェスが、7月末から全国各地で本格的に始まった。照りつける太陽の下、街の喧騒とは程遠い広大な会場でアーティストとファンが一体となり、音楽に身を委ねられるフェスは、その開放感を求めて訪れる者も少なくないだろう。

そしてフェスでは、音楽以外にも人を惹きつける魅力的なコンテンツがある。それが"フェス飯"だ。"フェス飯"とはいわゆるお祭りの屋台に近いもので、同一フェスの中でも会場ごとに用意される料理の種類が違う。ステージから漏れ出る音楽を聞きながら、大空と大自然の下ご飯を食べられることなどから、"フェス飯"を楽しみにしている音楽ファンも多い。

そんな中、その"フェス飯"をファンのために振る舞おうと立ち上がった一人のアーティストがいた。その人物は、ロックバンド・Dragon Ashのメンバーである桜井誠。料理本を出版するほど、料理好きである桜井は、スペースシャワーTVにて毎週水曜日に放送中の「スペシャのヨルジュウ♪」で"桜井食堂"というコーナーを担当している。今回はコーナー内の企画として2018年8月31日(金)から9月2日(日)にかけて開催される「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2018」にて、特製カレーを提供することに。本企画に向けて試作や研究を重ねたという桜井に、特製カレーへのこだわりや、彼が思う"おふくろの味"などについて聞いた。

今回の"フェス飯"では、桜井さんご自身が考案した特製カレーが提供されると伺いました。特製カレーができるまでの苦労話があれば、教えていただけますか？

「苦労話といいますか、僕はこれまで家で本当にベタベタな...玉ねぎや、にんじん、じゃがいも、市販のルーを使ったカレーを一番多く作っていたんですよ。でも"フェス飯"を作ろうってお話をいただいて、そこでインドカレーを教えてもらったり、欧風カレーのお店に行ってみたりして、初めてスパイスの調合から作るようなカレーに挑戦することになって。しかもやってみたら、とても奥深いし面白い。これだけのスパイスなのにカレーができるんだと、そこがとても面白く感じましたね」

桜井さんならではのカレーということで、こだわった点はありますか？

「フェスで食べることが前提ですし、本格的すぎるものは食べる人の好みで意見がわかれちゃうなと思ったので、なるべく万人の方においしいと思ってもらえるようなものを狙いました。それでいろいろ考えた結果、キーマカレーが良いのかなと。でも普通だと面白くないので僕なりのアレンジを加えたりして...」

先ほど私も試食させていただきましたが、キーマカレーにしてはひき肉がとてもごろっとしていて、お肉のジューシーさを感じました。

「あれは、よく行くイタリアンのお店でランチを食べた時に、粗くほぐしたサルシッチャ(イタリアのソーセージのこと)が入ったオイルパスタをいただいたんです。で、それを食べた時に『これをキーマカレーに取り入れたら面白そうだな』と思って、アレンジとして加えました。僕は基本的にどのお店で食べていようと、"ここを真似してみよう"とか"今度これ作ってみよう"とか、よく考えているんです」

桜井さんはご自宅でもお子さんに料理をふるまっていらっしゃるとのことですが、一番評判の良いメニューはなんでしょうか？

「えー、なんだろう。でもやっぱり子供は、ハンバーグみたいな定番料理が好きですね」

確かに。ちょっと凝った料理だと、まだお子さんの舌には合いづらいですもんね。

「そうなんですよ。だから今回作ったカレーも、子供には合わないかなって思います」

ちなみに桜井さんが思う"おふくろの味"は、どんな料理なんでしょうか？

「うーん、春巻き？(笑)」

春巻き？まさかその料理名が出てくるとは思いませんでした。

「好きなんですよ、僕。母親が作ってくれた春巻き。確かに手が掛かる料理なんですけど、作ってもらうと美味しくて、子供の頃はよく食べていました」

桜井家ならではのアレンジはあるんですか？

「どこにでもあるような感じだと思いますよ(笑)。けど揚げたては美味しいじゃないですか、やっぱり。惣菜屋で買ってくるよりは、家にある揚げたてのやつを横からぽいっと1個食べるみたいな(笑)」

お腹を空かせて帰ってきて、つまんだら怒られるみたいな？(笑)

「そうそう。そういうのが最高です(笑)」

最後に、今回のカレーはフェスでたくさんの皆さんに振る舞われるわけですが、来てくださるお客さんに向けてメッセージをお願いします。

「そうですね...あの、10人が10人おいしい。100人が100人おいしいっていう料理は多分ないと思うんです。なので、100人食べてくださったら90人の方においしかったと言ってもらえるようなものを作りたいなって思います。それから僕は出演する側で立たせていただく機会もあるので、準備をちゃんとして、体調を整えて、当日はファンのみんなと一緒にライブを作り上げて楽しんでいきたいと思います！」

文＝椋鳥　撮影＝後藤利江

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