それぞれの活動15年間の中での1番の事件を教えてください。
MARCY「やっぱりTHE SONICSとの共演ですね。THE SONICSは自分たちが音楽にどっぷりハマったきっかけを与えてくれたバンドだし、THE SONICSの曲を毎日聴きながらドラムを練習していたので、僕らが音楽を始めるきっかけを作ってくれたバンドと日本で共演できたというのはすごく印象的な出来事でした。また、THE SONICSが日本に来るのが初めてだったのでTHE SONICSを好きな人たちもすごく驚いていて、見に来てくれたし楽しんでくれたんです。すごく意味のあることがやれたと思うし、自分たちにとっても思い出作りにとどまらずお互いが刺激し合えたのは、これ以上ない事件でしたね」
TAXMAN「個人的なことになるのですが、ずっとFenderのテレキャスターというギターを使っていたら、エンドース契約という(メーカーとの)専属契約みたいなお話をいただいたことです。それってギタリストからするとすごく光栄なことで、自分にとっては本当に大事件です。それがあってから、THE BAWDIESを通じていろいろな人にギターのカッコよさを伝えていかなきゃという気持ちがさらに強まりました」
ROY「デビュー前のインディーズの頃にオーストラリアツアーに行ったことです。当時は日本でもそんなにツアーはやっていなくて、フェスとかにも出ていない状態でのツアーでした。オーストラリアの人たちからしたら、日本のバンドがロックンロールをやっているということ自体が珍しく映ったと思うんです。ただ、日本よりもロックンロールが根付いていて、僕らが真っ直ぐにちゃんと音を伝えたら、僕らが何者だとかは関係なくしっかり反応してくれたんです。また日本の反応とは違って、聴く人それぞれが好きなように感じたままに楽しんでいる光景がすごく印象的で。ライブというよりも"お祭り"とか"パーティー"に近い感じで。それからは僕らもライブのことを"お祭り"と言ったり、"パーティー"って言ったりしているんです。もちろん日本には日本の楽しみ方があるとは思うのですが、頭で考えるのではなく感じたグルーヴに身を任せてそれぞれの楽しみ方をするというロックンロールの文化を日本に伝えていかなくてはと、より思ったきっかけでした」
JIM「日本武道館という舞台に立てたというのはすごい事件だなと思います。日本武道館という場所はザ・ビートルズが初めて日本でロックンロールを流した場所だと思っていて、同じロックンロールをやっている僕らにとっては特別な場所。THE SONICSと出会ってロックンロールに感銘を受けてから、ロックンロールが根付いている土地で音楽をやらせてもらったりと、いろいろなものを得たからこそ立てるステージだと思っています。これまでに2回、2019年1月17日(木)には3回目となる日本武道館ですが、何度立っても僕たちにとっては大事な場所ですね」
ROY「緊張感という意味では最初と2回目と3回目では変わると思うのですが、何度立とうが僕らにとっては聖地なので(日本武道館に対する)"思い"は変わらないです。アーティストさんによっては日本武道館での公演を成功させてもっと大きなステージへどんどん広げていく方もたくさんいると思いますが、僕らにとって日本武道館はゴールみたいなもの。"何度でも日本武道館に立つ"ということが僕らにとって重要なんです。日本にロックンロールを根付かせていくというのが僕らの目標でもありますので、若い人たちが"ロックンロールの聖地は日本武道館である"ということを知らないまま育っていく中で、そのことを発信し続けるためには立ち続けなければいけない。だから、"何回立とうが毎回ゴール"という感じですね」
2019年の展望と、ファンの皆さまへのメッセージをお願いします!
ROY「THE BAWDIESは今年"結成15周年目、デビュー10周年目"と"お祭り騒ぎ"で突っ走った1年だったのですが、2019年が"満結成15周年、デビュー10周年"なので実はまだメモリアルイヤーは迎えてない、と(笑)。来年は日本武道館を皮切りに、これまで以上に"お祭り騒ぎ"していくぞ、ということです。しっかり今までやってきたことをまとめて1月の日本武道館公演で放出しますので、『HAPPY RAYS』と共に僕らの新たな1歩を見届けていただきたいなと思います」
文=原田健 撮影=皆藤健治
放送情報
FULL CHORUS ~音楽は、フルコーラス~
2018年12月17日(月)20:00~
チャンネル:BSスカパー!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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