今年4月に19年ぶりとなるアルバム『9999』をリリースしたTHE YELLOW MONKEY。4人の再集結は"新しいバンドとしての出発でもある"という彼らに、現在開催中の全国ツアー『GRATEFUL SPOONFUL』について話を聞いた。
――『GRATEFUL SPOONFULL』ツアー真っ最中ですが、どのようなツアーになっていますか?
吉井和哉(Vo・以下、吉井)「再集結直後のツアーは毎晩楽しくて、メンバーだけでライブ後に酒盛りしてた夜もありましたが、今回のツアーは完全にストイックな状況でやらせてもらっています。ケータリングの食べ物はメニュー、食材、調味料までフィジカルトレーナーに指定されています。昔はライブ後にその土地の飯場も楽しみでしたが、今はほとんど楽屋のケータリングで済ませてマッサージを受け、ホテルに直行して風呂入って寝てます。ロックンローラー失格です(笑)」
廣瀬洋一(Ba・以下、HEESEY)「ロックンロールバンドとして、ニューアルバム『9999』を引っさげてツアーをすることは、基本であり大切で絶対に必要な活動なんだなと改めて実感しています」
――そのアルバム『9999』は"2枚目のデビューアルバム"と言われていますが、そのゆえんは?
HEESEY「再集結するにあたって"また新しくバンドを組もう"という気持ちがあったからですね」
吉井「一度解散していますし、メンバーには新バンドを結成するつもりで"もう一度僕とバンドをやってください"と誘ったので」
菊地英二(Dr・以下、ANNIE)「このアルバムが出来たことで、本当の意味で過去のTHE YELLOW MONKEYに縛られない活動が出来るという点においても、今後の活動にとってのデビューアルバム的な価値があると思います」
――アルバムの中でも、ツアーを経て特に成長している曲はありますか?
吉井「『ALRIGHT』はもはや再集結後の横綱曲になりましたし、『天道虫』はイントロが鳴った瞬間に大歓声が起きるようになりました」
菊地英昭(Gt・以下、EMMA)「『この恋のかけら』 はライブ中、何曲目にやるかで表情や空気が変わりますね」
――今回のツアーは、会場によって(♥♣♠♦)と表記があり、4種類のセットリストが用意されていますが、ツアーが始まってみていかがですか?
吉井「最初は4つのメニューなんかこなせるのか不安でしたが、やっていくと慣れてきます。やはり脳に新しい刺激を入れないとダメですね(笑)。もはや、毎回複数のメニューで構成しないと楽しめない身体になってしまいそう」
ANNIE「当初は♥がハードかと思っていましたが、♣︎、♠︎と増えるに従ってそれぞれがそれぞれのハードさを持ち合わせていると感じました。(♠のライブをする前の時点で)計測した心拍数と消費カロリーを統計的に見ますと♣が最も激しいようです」
――ライブでは親子連れをよく見かけました。再集結前を知らない若いオーディエンスが増えていることについてどのように感じますか?
吉井「大切なお子さんに僕らの音楽を聴かせてくれたのだから、その親御さんにとって我々がしてきたことは間違いじゃなかったのかなと思っています」
HEESEY「純粋にとても嬉しい。もっともっと増えて欲しいと思います」
EMMA「THE YELLOW MONKEYは過去のものではなく現在進行形のロックバンドだということを一緒に築き上げていきたいです」
――今ツアーでは、震災のあった福島・熊本会場ではチャリティー企画も開催されるそうですね。
ANNIE「熊本地震の際は個人的な仕事で福岡に居り、その揺れを体験しました。大変な出来事もあるでしょうし、大変な苦労もあると思いますが、地球活動が活発なところは人もエネルギッシュで凄く元気がある様な気がしております。跳ね返す様なパワーで負けずに頑張ってほしいです」
――ツアーファイナル・グランメッセ熊本(9月22日)の模様が『スカパー!』で独占生中継されます。ご覧になる方にメッセージをいただけますか?
吉井「ツアー最終日の生放送です。50代の男達の音の塊を感じていただけたらと思います。熊本と一緒に盛り上がりましょう」
HEESEY「ライブ会場にいる気分でお楽しみいただきたいです」
ANNIE「同じ時間を共有することが出来るのは素晴らしいことだと思います。一緒に楽しみましょう」
EMMA「兎にも角にも本格的再スタートをしたTHE YELLOW MONKEYをよろしくです!」
放送情報
THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 -GRATEFUL SPOONFUL-【独占生中継】
放送日時:2019年9月22日(日)16:30~
チャンネル:BSスカパー!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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