SHISHAMO宮崎朝子「どこでも、いつでもSHISHAMOのライブができるようになった」

まるで少女マンガのような胸キュンの歌詞、シャープにしてポップなサウンドによって支持を得ているスリーピースバンド、SHISHAMO。

2019年6月に初のベストアルバム『SHISHAMO BEST』をリリースした3人が９月22日(日)大阪城ホール、9月28日(土)さいたまスーパーアリーナでアリーナ公演「SHISHAMO NO BEST ARENA!!!」を開催！これまでで最大規模となるこの公演について、メンバーの宮崎朝子(Gt/Vo)、松岡彩(Ba)、吉川美冴貴(Dr)に聞いた。

──9月22日に大阪城ホール、28日にさいたまスーパーアリーナで行われる「SHISHAMO NO BEST ARENA!!!」は、SHISHAMOにとってどんな位置づけのライブになりますか？

宮崎「今までいちばん大きい場所でのライブなので、SHISHAMOにとっても節目のライブになると思ってます。去年がCDデビュー5周年で、今年、初のベストアルバムを出させてもらって。そこからのワンマンライブなので、ベストの収録曲が中心になると思いますね。SHISHAMOのライブを初めて見に来るという方にもわかりやすいし、SHISHAMOらしいライブをやりたいです」

──さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブは、今回が初めてですよね。

宮崎「そうなんです。毎年、（さいたまスーパーアリーナで開催されるフェス）VIVA　LA　ROCKに出させてもらって、大きいステージも経験していて。そこで自分たちだけのライブができるのは本当に嬉しいですね」

松岡「「私もVIVA LA ROCKの記憶がいちばん強く残ってます。あの大きな場所でワンマンをやらせてもらえるのは、緊張もするけど、すごく光栄ですね」

吉川「フェスができる規模の会場ですからね。そこで自分たちだけでライブをやれるのは本当に光栄だし、気合が入ってます」

──この5年間のなかで、ライブに対する意識も変わってきたのでは？

松岡「雲泥の差ですね（笑）。加入したばかりの頃は、自分のことだけで精一杯だったんですけど、いまはお客さんと目線を合わせたり、"どんなふうに聴いてくれてるかな"と気持ちを汲み取りながら演奏できるようになってきて。コミュニケーションを取って、一緒にライブを作っていきたいという気持ちが強くなっていますね」

吉川「去年の7月に予定していた等々力競技場のワンマンライブが台風で中止になって。今年の初めには朝子の喉の調子が良くなくてライブを延期したんですけど、そのことを経て、"3人が万全の状態でライブが出来るのは、すごく特別なこと。奇跡のようなことなんだな"と改めて実感したんですよね。その後は1本1本のライブに対する気持ちの入れ方も変わって、とにかく丁寧に届けていこうと思うようになって」

宮崎「以前からそうなんですが、ライブに対して、一言で"楽しい"とは言えないんですよね。今も怖いところがあるし、プレッシャーもあるので。でも、最近は会場の空気を作れるようになったとも感じていて。場所やお客さんに引っ張られるのではなくて、どこでも、いつでもSHISHAMOのライブができるようになったというか。それはたぶん、バンドが成長したことで、自信を持ってパフォーマンスできるようになったからだと思います」

──さいたまスーパーアリーナ公演はBSスカパー！で生中継されます。視聴者のみなさんにひとことお願いします！

松岡「会場に行った気になって、一緒にタオルを回したりしてほしいですね！」

吉川「テレビで観てくださる方にも120％楽しんでもらえるようにがんばります。楽しみにしてもらえると嬉しいです」

宮崎「私も積極的にライブに出向くほうではなかったし、おうちで楽しんでもらえるのはすごく嬉しいです。ずっと"たくさんの人に聴いてほしい"と思って曲を作っているし、ライブの当日も生中継されていることは頭に入れて演奏するので、ぜひ楽しみにしていてください」

文＝森朋之　撮影＝大川晋児

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