リトグリことLittle Glee Monsterが支持されるワケ

"リトグリ"の愛称で親しまれている5人組ボーカルグループ、Little Glee Monster。歌唱力が高く、"世界に通用するボーカリスト"であり"研ぎ澄ました歌声で人々の心に爪痕を残せる歌手"を発掘するために開催された「最強歌少女オーディション」をきっかけに誕生した。

■デビュー5周年を迎えたばかりのリトグリ

メジャーデビューが2014年10月29日にリリースされたシングル「放課後ハイファイブ」だったので、一つの区切りとなる5周年を迎えたばかり。いきなりブレイク!というわけではなく、地道にライブ活動を行い、自分たちの歌声とハーモニーで人気とグループ名を浸透させてきた。

その結果、2017年に世界的アーティストのアース・ウインド&ファイアーやアリアナ・グランデの日本公演でのサポートアクトに抜擢され、その実力がワールドクラスであることを証明。今年1月にリリースしたアルバム『FLAVA』がオリコンウィークリーランキングで初の1位を獲得し、2月には日本武道館公演2デイズで2万5000人を動員して、国内での人気の高さとJ-POPシーンにおける確固たる地位を確立。そんなふうに着実にステップアップしている。

共感度の高い楽曲もリトグリが幅広い層から支持される要因になっている。「My Best Friend」は悩んだりしながらも友情の大切さに気付かされる楽曲。メンバーが初めて歌詞を手掛けた「明日へ」は、上京したばかりの頃の素直な心境を自分たちの言葉で綴った曲。ドラマ「陸王」の劇中歌に起用された「Jupiter」(3rdアルバム『juice』収録)は、じっくりと歌い上げる楽曲で、ドラマの視聴者にも彼女たちの歌心を伝えることができた。そして今年9月にリリースされた最新シングル「ECHO」。この曲はNHKラグビーテーマソングとしてオンエアされ、ラグビー日本代表の活躍と共にこの曲に気持ちを高ぶらせた人も多いのではないだろうか。重厚感のある応援ソングという、これまでのリトグリになかったタイプの楽曲は新たなファンを開拓した。

■5人を"身近"に感じられるライブ

個性あふれる5人のカラフルな歌声、そして共感度の高い歌詞。それをより実感できるのがライブである。2017年に海外アーティストのサポートアクトを務めたことは冒頭で触れたが、それが大きな自信にもなり、2018年は2月から3月にかけて横浜と大阪でアリーナツアーを開催。そのほか、ブルーノート東京での「MTV Unplugged」、夏には初のアジア単独ツアー、9月から12月にかけては大規模なホールツアーも展開。昨年は"ライブ"における大きな飛躍の年になったことは間違いないだろう。

今年も5周年に向けて、2月に2年ぶりの武道館公演を実現。さらに8月から11月にかけてリトグリ最大規模でのツアーを行った。ライブではアカペラで聴かせたり、モータウン風にアレンジを変えたり、ソロコーナーもあり、最新ツアーでは最近歌っていなかった曲をセットリストに加えるなど、ファンを喜ばせ、驚かせ、ワクワクさせてくれる。

リトグリの魅力は、世界へと羽ばたくぐらい進化し続けているけれど、デビュー当時と変わらない"身近さ"があるところだと言える。晦日に放送の「NHK紅白歌合戦」に、2017年から3年連続で出場が決定。今年は、どんなパフォーマンスでお茶の間の視聴者を楽しませてくれるのか楽しみだ。

文=田中隆信 撮影=Yusuke Sato

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放送情報

Little Glee Monster 5th Celebration Tour 2019 ~MONSTER GROOVE PARTY~
放送日時:2019年12月21日(土)16:15~
チャンネル:WOWOW
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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