12年ぶりに「紅白」出演!Mr.Childrenが歩んだ軌跡

日本を代表するバンド、Mr.Children。彼らのMVを特集した番組が12月6日(日)にスペースシャワーTVプラスにて放送される。桜井和寿(ボーカル)、田原健一(ギター)、中川敬輔(ベース)、鈴木英哉(ドラム)からなるMr.Childrenは1992年5月にアルバム『EVERYTHING』をリリースしてメジャーデビュー。同年12月に2ndアルバム『Kind of Love』と同時リリースしたシングル「抱きしめたい」をはじめ、メロディラインの美しさ、ストーリー性のある歌詞の世界、ポップスからロックまで振り幅の広いサウンドなど、Mr.Childrenらしさは既にデビュー当初からしっかりと感じられた。そして、1993年11月にリリースした4枚目のシングル「CROSS ROAD」がオリコンランキング初登場9位(初のトップ10入り)を記録。ドラマの主題歌に起用されたこともあり100万枚を超える大ヒットとなった。

1994年6月にリリースした5thシングル「innocent world」はオリコン初登場1位、続けてミリオンヒットとなり、Mr.Childrenの躍進が始まった。その直後、9月に発売したアルバム『Atmic Heart』は300万枚を超える大ヒット。それまでは恋愛ソングが多かったが、「CROSS ROAD」を含めて、メッセージ性の強い楽曲が増え、バリエーションが広がったことも更なるブレイクに繋がる大きなポイントと言えるだろう。こちらもドラマの主題歌となった1994年11月リリースのシングル「Tomorrow never knows」は250万枚を超えるセールスを記録。この1年間での大飛躍で、日本の音楽シーンにおいてMr.Childrenはトップアーティストの地位を確立した。

トップに立った彼らだが、自分たちの音楽にストイックに向き合い、より自分たちのやりたいことにこだわり、追究していくようになる。例えば、1996年6月にリリースされたアルバム『深海』は水の音が聞こえてくる「Dive」で始まり、水の音が入った「深海」で終わるコンセプチュアルな作品となった。「名もなき詩」、「花-Memento Mori-」などが収録されているが、6th「Tomorrow never knows」から9th「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」はこのアルバムのテーマ/コンセプトに合わないという理由で収録されず、次のアルバム『BOLERO』に収められた。ヒットしたシングル満載のアルバムにすることも可能なのに、そうすることを選ばなかったのは、彼らがその先のことを考えていたからだろう。

■活動休止を経て新たなステージへ

その後、1997年の3月下旬から1998年10月までバンドの活動を休止。その間にもMV集やライブ映像作品、シングル「ニシエヒガシエ」のリリースがあったのでそれほどの長さは感じさせなかったが、休止期間を作ったことが、バンドを次の段階へと推し進めることになった。「終わりなき旅」「光の射す方へ」など、初期の頃とは違ったテイストの楽曲が生まれ、バンドも成熟度が増して行った。

色々なことが順調に進んでいた中、2002年の夏に桜井が小脳梗塞の疑いがあるということでツアーを中止するという事態が起こった。「HERO」「掌/くるみ」、そしてアルバム『シフクノオト』といった、その後に発表された作品からは、"生きること"や"命"ということに向き合う気持ちも強く感じられるようになった。2005年からは夏に音楽イベント「ap bank fes」が開催されるようになり、Mr.Childrenも参加。桜井はbank bandのメンバーとしてもステージに立ち、多くのアーティストと共演を果たす。このイベントは環境保全などを目的に設立した非営利団体「ap bank」が元になっており、音楽を通じて出来ることをどんどん開拓した。

リリースが決まること自体が一つのニュースになるぐらいのバンドとなったが、そんな中でも2010年にリリースしたアルバム『SENSE』は、一切の先入観なく音を受け止めてほしいという思いから、発売の2日前までタイトルも収録曲も告知しないという斬新な試みもなされた。その姿勢からも音楽に対する真摯な姿勢が伝わってくる。

以降もさまざまなアルバムをリリースしてきたが、12月2日(水)に20枚目のオリジナルアルバム『SOUNDTRACKS』のリリースが決定。この発売に向けて、アルバム用のTwitterのアカウントも開設された。前作から2年2ヶ月ぶりとなる本作品には、ドラマ「姉ちゃんの恋人」(フジテレビ系)主題歌の「Brand new planet」をはじめ、『映画ドラえもん のび太の新恐竜』のW主題歌「君と重ねたモノローグ」「Birthday」などのタイアップ曲を含めた全10曲を収録される。全曲を海外にてレコーディングし、音へのこだわりも持ったまま、最新のMr.Childrenの世界観をもたらす作品となっている。11月18日に収録曲の一つ「Documentary film」のMVが先行公開された。アニメを混えたファンタジックな要素がありつつも、身近にある大切なものへ目を向けた歌詞からは強いぐらいのリアリティを感じる。

ニューアルバムのリリースに加えて、12月31日(木)の「第71回NHK紅白歌合戦」への出場も決定。12年ぶりの出演となる今回は、どんな曲を演奏し、どんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

文=田中隆信

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放送情報

Mr.Children MUSIC VIDEO SPECIAL
放送日時:2020年12月6日(日)18:00~
チャンネル:スペースシャワーTV
Mr.Children スペシャル
放送日時:2020年12月6日(日)19:00~
チャンネル:スペースシャワーTVプラス
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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