攻めの姿勢で未来を切り拓くバンド、マイファスことMY FIRST STORYの「いま」

インディーズでありながら、2016年の初となる日本武道館単独公演を皮切りに、幕張メッセ、横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナなど、大規模アリーナ会場を次々に制覇し、常に攻めの姿勢でバンドの未来を切り拓き続けるMY FIRST STORY。2011年の結成から、今年でキャリア10年目に突入する彼らだが、その勢いは落ち着くどころか、さらに加速度を上げている。

それは新型コロナウイルスの感染拡大により、従来どおりのバンド活動ができなくなった2020年ですら変わらなかった。8月から開催が予定されていた全国ツアーの中止を余儀なくされた中、彼らはいち早く動いた。いま苦境に立つ多くの人たちに寄り添える音楽を届けるべく、歌詞なしのインストアルバム『BGM』と『sleeping』を発表したのだ。マイファス本来の「強い想いを真っ向からぶつける音楽」ではなく、「生活を後ろから支える音楽」として完成させた2枚は、どんなにバンドが大きくなろうとも、心の距離感をリスナーの近くに置くバンドのスタンスを改めて象徴する作品だった。

Photo by Shingo Tamai

さらに10月から11月にかけては、中止となった全国ツアーに替わる公演として、パシフィコ横浜にて、怒涛の6Days、昼夜12公演のスペシャルライブ「MY FIRST STORY "TOUR 2020"」を慣行。全公演異なる演出とセットリストが用意され、Kj(Dragon Ash)、山中拓也(THE ORAL CIGARETTES)、ちゃんみなら豪華ゲストを迎えた一夜限りのコラボレーションナイトなどが繰り広げられた。さらにはメンバーが大ヒットアニメ「鬼滅の刃」のコスプレで登場するという演出もあり、ロックバンドとしてのストイックな一面だけではなく、サービス精神に富んだエンターテイナーとしての魅力も兼ね備えたバンドの魅力を多面的に楽しめる企画になった。

Photo by Shingo Tamai

そんな、絶えず進化を続けるMY FIRST STORYが、昨年12月に東京ガーデンシアターで行なった2020年の締めくくりのアリーナ公演「MY FIRST STORY "V" TOUR 2020 FINAL at TOKYO GARDEN THEATER」の模様がWOWOWライブで独占放送される。

バンドの真骨頂であるラウドなロックナンバーのみならず、最先端のポップサウンドも取り入れ、多彩なアプローチで完成させた最新アルバム『V』の楽曲を中心に繰り広げられた本公演。「ALONE」や「終焉レクイエム」などの楽曲も織り混ぜて会場を熱狂させつつ、2016年に脱退したMasack(Dr)と、2015年末からライブ活動を休止しているSho(Gt)を招き、結成当時のオリジナルメンバーでバンドの原点である「Take it Back!!」をサプライズ披露。MCでは、コロナ禍に生きるリスナーに向けて、「それでも俺らは夢を持って、生き続けなければいけない」と、Hiroが投げかける真摯なメッセージも感動を呼んだ。WOWOWライブでは、この公演に同日昼公演にて開催されたアコースティックライブの模様を交えたスペシャルな内容で見ることができる。

Photo by Shingo Tamai

どんな時代になろうとも、決してバンドの歩みを止めることなく進み続けるMY FIRST STORY。その瞬間ごとに最高地点を更新する彼らの「いま」を、ぜひ目撃してほしい。

文=秦理絵

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放送情報

MY FIRST STORY “V” TOUR 2020 FINAL at TOKYO GARDEN THEATER
放送日時:2021年2月7日(日)18:00~

MY FIRST STORY TOUR 2019 FINAL at SAITAMA SUPER ARENA
放送日時:2021年2月5日(金)13:45~
チャンネル:WOWOWライブ

※放送スケジュールは変更になる場合があります

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