5月からスタートする新番組「飯尾和樹とコムアイの音楽クエスト」。本番組は、飯尾和樹(ずん)とコムアイ(水曜日のカンパネラ)が、日本のミュージックシーンに影響を与えたアーティストや出来事をピックアップし、多彩なゲストを招いてミッションを解き明かすという音楽トークバラエティ。5月16日(日)放送では「西城秀樹」を大特集。舞台やステージなどで共演し、親交の深い山口智充、松岡充をゲストに迎えて、伝説的なエピソードをはじめ、貴重なトークを展開した。
収録直後に、MCの飯尾、コムアイ、ゲストの山口、松岡に話を聞いた。
――第1回の収録、お疲れ様でした。
コムアイ「すごく盛り上がりました。ぐっさんと松岡さんが初回ゲストで良い走りだしができました」
飯尾「初回が西城秀樹さんの特集というのも大助かりで、秀樹さんと実際に交流のあったゲストのお2人がいろんなエピソードを持っていたので、盛りだくさんになっています」
コムアイ「モノマネ目線とアーティスト目線という違いがあったのも面白かったです」
――新番組ということで、番組の内容を改めて教えてください。
コムアイ「『MUSIC JUNCTION』という番組から番組名が変わってリニューアルするんですが、音楽シーンに影響を与えたアーティストを特集していくというこれまでの内容も引き継ぎつつ、さらにアーティストを深掘りしていけたらいいなと思っています。基本、私は知らないことが多いんです」
飯尾「今日の秀樹さんもそうだけど、世代的にね」
コムアイ「はい。なので、私は知らないからこそ『もうちょっと知りたいな』とか『どういう温度感だったのかな』とか、その時代を感じてきた人からいろんな話を聞きたいなって思っています」
――飯尾さんとコムアイさんという組み合わせはいいバランスですね。
飯尾「そうですね。でも、僕もラーメンで言ったら、チャーシューとか上に乗ってる具は知ってるけど、どんなだしを使ってるとかまでは知らないので、そこはいろいろなだしを飲んできたゲストの方に、今日はこちらのお2人ですけど、来ていただいてお話をしてもらって、『えぇ!そんなだしを使ってたんですね!』っていう感じで知りたいなと思っていました」
松岡「さすが飯尾さん、料理に例えますね(笑)」
飯尾「いやいや(笑)。ということで、ゲストは松岡さんとぐっさんです!」
山口「どうも!」
コムアイ「さっきも対照的なお2人って言ったんですけど、ぐっさんのプライベートでのお話とか、すごく面白かったです。いきなり家に行ってしまうとか」
松岡「秀樹さんってスターですから、やっぱり近づき難い存在なんです。そんなことができる人ってなかなかいないですよ(笑)」
飯尾「でも、話を聞いていたら、松岡さんもアクセル踏むところはキッチリと踏んでるんですよね。トリビュートアルバムで『この曲を歌いたい』とか」
コムアイ「それもすごいなって思いました」
山口「いろんな先輩ミュージシャンが参加する中で、『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』以外は歌わないって。それより前に衣装まで作っちゃってるっていうのもね(笑)」
飯尾「ここも2人の性格の違いが出てますね。ぐっさんはプライベートでアクセルを踏み込みますけど、松岡さんは音楽面で踏み込んで。今日の収録でも、秀樹さんのマイクスタンドに一番触ってましたから」
山口「僕にはあれはできないです。自分も、クルマを人に運転させるのが嫌だったりしますから」
松岡「せっかくですからね。この機会じゃないと、もしかしたら博物館とかに入っちゃうかもしれないじゃないですか」
飯尾「ぐっさんと松岡さんとは同世代なので余計に思うんですけど、秀樹さんと親交があったというのは本当にうらやましいです」
山口「以前、秀樹さんとバラエティ番組に出させてもらったことがあるんです。仲の良い2人、みたいな感じで。その時、吉本の先輩芸人も出てたんですけど、その先輩からしたら自分のめっちゃ後輩が秀樹さんと親しくしてるワケじゃないですか。『なんでそんなに図々しくいけるの?』みたいなツッコミをされたんですけど、それは出会ってからの経緯もありますからね」
コムアイ「この放送を見てもらうとわかりますけど、秀樹さんにもぐっさんとの出会いは衝撃的だったんだと思います(笑)」
山口「確かにね(笑)。でも、同業者と言っては失礼かもしれないですけど、同じステージに立った時に、これぐらいの情熱を持って、これぐらいの姿勢でやっているというのってわかるじゃないですか。秀樹さんも僕のことを舞台から降りたところも全部引っくるめて分かってくれたから可愛がってくれたのかなって。自分で言うのもなんですけど、僕がもっとチャランポランだったら認めてくれなかったと思いますし、そういう関係性になれなかったと思うんです」
――今回、この番組にゲスト出演することが決まって、西城秀樹さんのことをいろいろ思い返したり?
松岡「そうですね。番組用のアンケートもあったので、いろいろ振り返りました。僕はお葬式に行けなかったんです。というか、行かなかったんです。対面できないと思ったので...。なので、僕の中では秀樹さんはまだ亡くなったという感じがしてなくて、今もリハビリを頑張っていて、同窓会メンバーと全国を回ってるんじゃないかなとか、秀樹さんが晩年使われていたスタジオを僕も使ったことがあるんですけど、そこで『おう!』ってフラッと現れて声をかけてくれるんじゃないかって思ったりするんです、今でも」
山口「僕も葬儀には行かなかったです。そこがお別れする場所だとは分かっていましたけど、そこでお別れはしたくないなって。それで後日、ご自宅に伺わせてもらったんです。最後、何も言わずに逝ってしまったのでお礼を言いたくて。泣いてしまったりして悲しさはあったんですけど、その帰りはちゃんとお別れできたことで、逆に清々しい気持ちにもなれたんです。『よし、頑張ろう!生きよう!』って思ったのを覚えています」
コムアイ「今のお話もそうですし、収録中のお話を聞いても、秀樹さんが生身の人間としてすごく温かい方というのがすごく伝わってきました」
――エンタメや音楽におけるシーンでも、西城秀樹さんから受け継いでいることが多くあることが今回の収録からもわかりました。
松岡「エンタメ、歌謡界においてロックを担っていたスターですね。秀樹さんが作ったロックな遺伝子は、僕らの世代でも受け継いでいます」
放送情報
飯尾和樹とコムアイの音楽クエスト
放送日時:2021年5月16日(日)18:00~
チャンネル:歌謡ポップスチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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