中村雅俊、70歳を迎えて「『俺で良かったらやりますよ』という気持ちです」

中村雅俊
中村雅俊

8月の歌謡ポップスチャンネルでは「中村雅俊特集」として、13日(金)と27日(金)に「宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星~演歌・歌謡曲情報バラエティ~」、29日(日)にBillboard Live YOKOHAMAで開催された『中村雅俊ビルボードライブ「DAWN」』、さらには2006年に放送された「音楽・夢くらぶ 中村雅俊×さだまさし」が7日(土)に放送される。

そこで「宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星」の収録直後、中村にインタビューを敢行。番組の見どころなどを聞いた。

収録の感想や、自身の音楽活動について語った中村雅俊

――今、収録が終わった「宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星」は初出演ということですが、司会の宮本隆治さんとは共通点が多いと伺いました。

「同い年で同じ大学出身と、何かと共通点が多いです。この番組に出るのは初めてですが、宮本さんとはこれまでにも何度か一緒にお仕事をしていますし、そういう意味では全然緊張しなかったですね(笑)」

――興味深い話がたくさんありましたが、その中の一つとして、ビートルズのジョージ・ハリスンとのエピソードはビックリというか、羨ましいというか。

「詳しくは放送を見ていただきたいんですけど、あれは一番の自慢ですから(笑)。ビートルズが解散したのは50年以上も前なんです。活動期間は10年にも満たなくて、楽曲もトータルで200曲ちょっと。1曲1曲をみんなが知っているというアーティストですよね」

――ビートルズが解散して50年以上経ちますが、中村さんがデビューされてから約48年経つわけですよね。

「俺の場合は本当にラッキーな出会いに恵まれていたなって思います。大学に入った頃は、役者になろうとも歌手になろうとも思ってなくて、出会いによって導かれた感じなんです。大学に入った頃、卒業したら外交官になりたいと思っていました。それで英語を身につけたいと思ってESSに所属して、英語劇をやるセクションに入ったのが最初で。でもやっているうちに英語でのお芝居よりも日本語でやってみたいと思うようになって文学座に入りました。

1つ1つの出会いによって大学卒業後すぐにデビューさせてもらいましたから、あの頃の自分にスポットを当てると、ちょっと運が良すぎるんじゃない?って言いたいくらい、いきなり主演(ドラマ『われら青春!』)ですし、挿入歌になったデビュー曲『ふれあい』がオリコンランキングで10週間トップになったり。どちらもなかなか無いことですよ。"そういう状態がずっと続きっこない"というのを最初にやってしまったので(笑)、俺は若くて感じてなかったけど、プレッシャーはあったと思います」

――これだけ長く活動を続けてこられた原動力は?

「一番の原動力は"お客さんに求められている"ということです。それと、『もっと頑張れ!』と自分を叱咤することも大事だと思っています。時には自信を失うこともありますが、以前アニバーサリーイヤーの時に自分の活動を見直したんです。そうしたら、コンサートの本数が1500を超えていて、主演した連続ドラマの本数が34本ありました。年に1回主演ドラマをやったとしても34年かかるんだなって思ったら、『お前、頑張ってきたよ』って自分を褒めてあげることができたので、それも前に向かうエネルギーになりました」

――あと約2年で50周年。半世紀というのは大きなタームだと思いますが。

「いやぁ、そうですよね。今年2月に70歳になったのですが、みんながよく言う言葉ではありますが、俺も一人前に"感謝"という言葉を覚えて(笑)。コンサート1500回、主演ドラマ34本も自分1人でやったことではないので、それが出来たことに対して感謝しようと思っています。仕事の依頼が来ても『俺で良かったらやりますよ』という気持ちで、どういう形でも中村が必要だと思っていただけるのであれば喜んでやりますよ、と。数多い選択肢の中から俺の名前を挙げてくれたということは何かしら思い入れがあるんだと思いますし、その思いに対して"YES"という方向で行こうかなって思うようになりました」

中村雅俊ビルボードライブ「DAWN」

Masanori Naruse

――そういう気持ちが、新しいことに挑戦するということにもつながっているんじゃないかと思いましたが、Billboard Live YOKOHAMAでの「DAWN」もいつもとは違う雰囲気の中でのライブに。

「アコースティックアレンジが基本でしたが、打ち込みやホーンセクションも盛り込んだりしましたし、今まで歌ってこなかったけど『この曲絶対いいよな』っていう曲も歌ったりして、それは新しい挑戦でもありました。ラブソングが多かったんですよ。70歳になってもラブソングを歌っている自分が不思議だったけど(笑)、すごく楽しかったですね」

――ライブタイトルの「DAWN」にはどんな思いが?

「タイトルを直訳すると"夜明け"なんですが、コロナ禍ですけど夜明けは近いんじゃない?っていう気持ちを込めて付けました。去年とか、ツアーができなかったりしたのでこういう形で放送していただけることにも感謝しています。

8月末から9月にかけて初めてフルオーケストラとの共演コンサート(『billboard classics 中村雅俊 Symphonic Live 2021 〜Before DAWN〜』)をするんです。ドラムがないっていうのはどんな感じなのかな?って、怖くもあり、楽しみでもあります。クラシックスもセットリストは決まりました。フルオーケストラと共演と聞くと、バラードとかミディアムナンバーをイメージすると思うんですが、あえてロックっぽい曲をやってみるのも面白いんじゃないかなって、アレンジャーの方に提案したら『面白いですね』と言ってくれて。なので、アップテンポな曲もやりますよ」

この記事の全ての画像を見る

放送情報

音楽・夢くらぶ 中村雅俊×さだまさし
放送日時:2021年8月7日(土)18:30~ほか
宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星~演歌・歌謡曲情報バラエティ~
放送日時:(前編)2021年8月13日(金)18:00~ほか、(後編)8月27日(金)18:00~ほか
中村雅俊ビルボードライブ「DAWN」
放送日時:2021年8月29日(日)18:00~
チャンネル:歌謡ポップスチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物