氷川きよし「歌と料理はどちらもクリエイティブで作っている過程が楽しいです」

9月6日に誕生日を迎える氷川きよし。チャンネル銀河では9月から３ヶ月連続で「氷川きよし特集 歌と料理とおしゃべりと」と銘打ち、氷川きよしが出演する番組を放送する。9月は「氷川きよしのHappyキッチン」「氷川きよし バースデー ディナーショー2018」「新・BS日本のうた（氷川きよし出演回）」「新譜！にっぽんのうた 銀河セレクション　#67（氷川きよし出演回）」「恋する京女将 音姫千尋の事件簿（出演：片平なぎさ、氷川きよし）」の放送が予定されている。その中でも特に注目したいのは「氷川きよしのHappyキッチン」。氷川きよしが得意の料理の腕前を、さらに最新曲も披露。料理への思い、そしてこの番組の見どころなどを語ってもらった。

――特集の"歌と料理とおしゃべりと"というタイトルが、とても氷川さんらしいなと思いました。

「そうですね。おしゃべりは好きですし、歌と料理はどちらもクリエイティブなことで、何もないところから想像して作っていきますから、共通しているところが多い気がします。どちらも作っている過程が楽しいというところも似ていますね。子供の頃から物づくりが好きだったので、料理でも音楽でも、作ることに携われるのはありがたいことだなって思っています」

――特集の中で気になっているのが「氷川きよしのHappyキッチン」です。料理はいつ頃からされているんですか？

「小学4年の時です。学校の家庭科の授業で料理をしたのがきっかけでしたね。そこで習った料理を家で作ったりして、『もっとこうした方がいいかな？』とか自分なりのアイデアを加えて工夫して、いろいろ覚えていきました。オムレツでも、ちょっと牛乳を入れたほうが軽くなるかな？とか、生クリームを入れるとよりおいしくなるとか。失敗することもありますけど、『じゃあ、次はこうしてみよう』という感じで違うことにチャレンジできますから、失敗をしながらクオリティを高めていったところがあります」

――料理歴はかなり長いんですね。

「母の体が弱かったということもあって、父と母のご飯も作っていました。料理するのはすごく好きなので、全然苦じゃないんです。逆に、自分が親になったような気持ちで2人に作ってあげていました(笑)。今も、コンサートが終わった後でも家に帰ったら料理をしますよ。でも、自分が食べるよりも誰かに食べてもらうのが好きなので、お母さん的な性格というか、性分なんでしょうね(笑)」

――誰かに食べてもらうのが好きということは、今回の番組の「仲間と食べるスペシャルランチ」というテーマは氷川さんにピッタリですね

「はい、楽しくやらせていただきました！メニューをどうしようかな？って思った時、小難しいものじゃなくて、パッと見はオシャレだけど簡単に作れるものがいいなって。誰でも作れるメニューにしたいなって思ったんです」

――それで「冷製バジルのパスタ」「サラダ」「オニオングラタンスープ」「豚バラのローズマリー焼き」「ヨーグルトのシャーベット」の５品に。

「豚バラはスーパーで売っていますし、ローズマリーとかバジルは育てている人も結構いるんですよね。なので、自分で育てている人はそれを使っていただいて」

――今回のようにテーマがあった方が作りやすいですか？

「そうですね。テーマがあれば、それに沿って作れるので、漠然と『何か作ってください』って言われるよりもイメージが湧きやすくていいと思います」

――いつも自宅の冷蔵庫に常備している食材は？

「小松菜とオレンジとリンゴです。それは料理で使うというわけではなくて、グリーンスムージーを作って毎朝飲んでいるので。小松菜は安い時に３束くらいまとめて買ったりしています」

――Instagramにはトマト系のパスタの写真も多くアップされていますよね。

「トマト好きなんです！缶のトマトも常備していますね。それで夜に来た人にトマトのパスタを振る舞ったりしています」

――料理はどんなジャンルでも？

「う〜ん、中華はちょっと難しいなって思いますね。天津飯とか餃子とかは作れますけど、酢豚が上手に作れないんです。酢豚の肉がゴリッとしているのが個人的には好きじゃなくて、ちゃんとほぐれるくらいがいいんです。その加減がホントに難しくて」

――改めて、「氷川きよしのHappyキッチン」の見どころを教えてください。

「番組内では新曲『Happy!』と『9月に逢いたい』も歌っています。自分が楽しめることを思い切り楽しんでいる番組で、料理に関しては、ご自宅でパッと作れるメニューになっているので、参考にしてもらえるといいなと思っています。氷川流の料理の世界と歌の世界を満喫してください！」

――続編への期待も。

「またやりたいです。今回は、自分のコンサートでも司会をしてもらったりしている西寄ひがしさんに番組のナビゲーター役をお願いしましたけど、次にまたこの番組があれば、プライベートでも仲のいい業界のお友達とかをゲストとして呼んでみたいなって思っています」

文＝田中隆信　撮影＝中川容邦

この記事の全ての画像を見る