ジャンルを超えて活躍する氷川きよし、真摯な生き方が表れる歌声や立ち振る舞い

2000年に「箱根八里の半次郎」で演歌歌手としてデビューし、今年でデビュー22年目を迎えた氷川きよし。昨年の「紅白歌合戦」でも話題を集めた「限界突破×サバイバー」に象徴されるように、演歌というジャンルを超えた活躍が近年目覚ましい。2020年の第1弾に続いて、今年8月にリリースしたポップスアルバム第2弾『You are you』でもさらなる進化を見せたばかりだ。

そんな氷川の多岐に渡る活躍を、チャンネル銀河では9月から3ヵ月連続で特集している。オリジナル番組の「氷川きよしのHappyキッチン」では、Instagramで注目されている得意の料理の腕前を披露。自身のコンサートツアーで司会を務める西寄ひがしをゲストに招き、「仲間と食べるスペシャルランチ」でおもてなしをする。

冷製バジルのパスタや豚バラのローズマリー焼きなど彩りも豊かな5品をチョイス。いつものキッチンでの様子を見ているかのような身近さで、手軽に作れるラインナップはつい真似したくなってしまう。氷川の慣れた手つきや飾らない立ち振る舞い、最新曲「Happy！」の歌唱ステージなど見どころも満載だ。

料理上手な一面は、2019年に放送された「きょうの料理LIVE！」でも堪能できる。毎回、料理自慢のゲストが腕をふるうこの番組。氷川はごまかしや失敗の許されない生放送で華麗な手さばきを見せ、季節感のあるかぼちゃ3種類を使った「ハロウィーン・ディナー」を見事に作り上げている。

また、夏の紅白歌合戦として親しまれているNHK大型音楽番組「思い出のメロディー2015年」では、歌い手としての本領を発揮。「戦後70年 喜びも悲しみも歌とともに」をテーマに選ばれたセットリストで、坂本九「上を向いて歩こう」などの名曲を歌い上げる。オーケストラをバックに圧倒的な歌唱力、情感豊かな伸びやかで美しい歌声が大舞台に広がり、心に温かく響くステージを披露した。

11月には「あさイチ プレミアムトーク 氷川きよし」や「氷川きよしコンサート2018 in明治座」も放送。プレミアムトークにコンサートなど、歌と料理とおしゃべりと、それぞれの魅力を楽しめる番組が目白押しだ。周りが考える限界やジャンル分けにこだわらない、ありのままの真摯な生き方が歌声や所作の一つ一つに表れている。今一度、氷川きよしを見返す機会になりそうだ。

文＝中川菜都美

この記事の全ての画像を見る