さだまさしが全国ツアーを回顧「お客さんの顔にも充実感がありました」

さだまさし
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セルフカバーアルバム第3弾『さだ丼~新自分風土記Ⅲ~』を携えた全国ツアーを展開し、9月に東京ガーデンシアターで「ほぼソロコンサート4500回ぐらい記念公演」を行ったさだまさしさん。

「正確には4494回目で、本当の4500回は10月に福島で迎えました(笑)。僕自身、あまり数字は意識していません。でも、こういう数字があるとスタッフがお祭りにしやすいかと思ったんです。5000のほうが区切りはいいんですけど、年100回でも5年かかりますから、年齢を考えると現実的ではないなって(笑)」

今回は、セルフカバーアルバムの曲を曲順通りに披露するという新しい試み。

「初めてですね。新曲の多いオリジナルアルバムだとできませんが、セルフカバーは皆さんご存じの曲も多いですし、14曲という手頃な曲数なので、そのままやっちゃおうかって話になりました」

「さだ丼~新自分風土記Ⅲ~さだまさしコンサートツアー2021」より
「さだ丼~新自分風土記Ⅲ~さだまさしコンサートツアー2021」より

©田中聖太郎

代表曲が次々に披露され、観客もいつもとは違う喜びを感じていたようだ。

「1曲目の『北の国から~遥かなる大地より~』から号泣していた人がいましたし、『道化師のソネット』で泣いている人もいました。トークで大笑いして、最後の方の『SMILE AGAIN』『奇跡2021』では気持ちが前のめりになって、アンコールの『いのちの理由』では声は出せないけど心の中で歌ってくれているのが伝わってきました。いつもより短い2時間でしたが、お客さんの顔にも充実感があって、ヒット曲にもお客さんにも恵まれているなぁと思いました」

友人たちからも高評価だったという。

「今回も高校の同級生が大挙して見に来てくれましたが、『さだ、知らない曲がなかったし最高だったよ!』ってすごく盛り上がっていて(笑)。40何年、俺のステージを見ている仲間がこんなに喜んでくれるのかって、うれしいやら腹が立つやら(笑)。『じゃあ、新曲いらないんじゃないか』っていうと、『それはそれで必要』と言ってくれるので、新曲も作らなきゃなと。この2年ぐらいコロナ禍で足踏みしていたので、エネルギーがたまっているんです。ツアー中に、次のアルバム、その次のアルバムの構想が浮かんだので、まだ終活に入らずに新しい土地を耕しますよ」

そんな東京公演の模様が、12月19(日)にWOWOWプラスで独占放送される。

「今回歌ったのは'74年から'09年までに発表した曲です。納得できるセットリストになっていますので、『時間をかけてさだはこんな曲を歌ってきたのか』と知ってもらえたらいいなと思っています」

さだ・まさし●長崎県出身。'73年にフォークデュオ「グレープ」としてデビュー。'76年からソロ活動を開始し、「関白宣言」など多くのヒット曲を持つ。10月にニューアルバム「アオハル49.69(アオハル フォークロック)」をリリース。

取材・文=田中隆信

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放送情報

45周年記念コンサートツアー2018Reborn〜生まれたてのさだまさし〜
放送日時:2021年12月19日(日)19:00~
さだ丼~新自分風土記Ⅲ~さだまさしコンサートツアー2021
放送日時:2021年12月19日(日)21:45~
チャンネル:WOWOWプラス
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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