歌い手・天月-あまつき- が初の単独アリーナツアーで語った想い「俺、やっぱりライブが好きだよ！音楽が好きだよ！」

後半は衣装を替えて、「月曜日の憂鬱」でスタート。クルーたちの軽快なダンスなどで盛り上げていき、「エンジェルに花束を」でもダンスを通して一体感を作り上げていった。

終盤に差し掛かった時、「ここまでの話とライブの話をしようと思います」と言って、昨年、裏方として活動を支えてくれていたスタッフが亡くなったことを報告。「その人が『天月さん、いつかアリーナツアーやりましょうよ。その時はすごいライブができるように一緒に頑張ります』と言ってくれて」と、アリーナツアーのきっかけを作ってくれた大切な人だったとその方を偲んだ。人との出会いの大切さを改めて感じた天月は「いっぱい楽しんでください。僕も僕の物語を進めていくけど、皆さんが好きなタイミングでページをめくってください。そこで僕は元気に歌っているから」と、それぞれのタイミングでの再会を歓迎。

「もっともっと上の景色にみんなを連れていきたい」と宣言して、「1/6 -out of the gravity-」を歌い、ハンドクラップと共にテンポ感のある「きみだけは」、伸びやかな歌声が印象的な「Night Sea Journey」、ドラマティックな「ホシアイ」を披露。「あの日は楽しかったねって言い合えますように」と伝えて、「君が僕の心に魔法をかけた」で本編を締めくくった。

アンコールでは「小さな恋のうた」を歌いながら、トロッコで会場を一周し、ファンに手を振ったりして楽しそうにコミュニケーションを取っていた。「俺、やっぱりライブが好きだよ！音楽が好きだよ！」と感謝の気持ちを伝えて、「きっと愛って」「Hello, My story」を思いを込めて歌った。

このライブで発表した4年半ぶりのオリジナルアルバム『星霜ロマンスポット』が10月12日に発売され、現在は12月から来年1月にかけての冬ツアーの真っ最中。一歩一歩着実に前に進んでいる天月だが、今年の夏の初のアリーナツアーは大きなターニングポイントとなっていて、アルバムや今のツアー、さらにはこの先リリースされる作品にも大きな影響を与えていくはず。今回の放送は、ステージ裏の映像も加えたテレビ初放送の完全版となる。2023年も更なる飛躍が期待される天月のライブをたっぷりと楽しんでもらいたい。

文＝田中隆信

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