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そして『~ダンブルドアの秘密』。この作品は前2作で主人公だったニュートよりも、ダンブルドアとジェイコブが活躍するという意表を突いた構成になっているのが特徴。もちろん、ニュートがいないことにはまとまらない物語だが、グリンデルバルド(※キャストはマッツ・ミケルセンに変更)が台頭するのを阻止するための奇策として、ダンブルドアは魔法界でまったくマークされていないジェイコブを活用するのだ。
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魔法ワールドのフランチャイズの中では特殊な設定を使ったことによって、先が読めないストーリー展開を構築している。また、前作の最後でにおわせる程度だったダンブルドアとグリンデルバルドの「恋愛関係」が、冒頭でいきなりドカンと投下されるので、一気にこの作品に胸をつかまれるはずだ。
また、このシリーズではニュートが「アメリカに来たイギリス人」、ジェイコブがノーマジ(非魔法使い、つまり人間のこと)の立場であることを使って、マイノリティとマジョリティの視点の対比が描かれているのもおもしろい。
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「ハリー・ポッター」シリーズでは、ハリーほか魔法使いが人間界におけるマイノリティとして描かれてきた。シリーズを通して、ニュートは外国で任務を遂行しようとするマイノリティ、または魔法動物を専門とする変わり者、ジェイコブはお門違いの「人間」だが魔法使いへのよき理解者として描かれており、カルチャーギャップや多様性を受容することの大切さをも説いている。これが本シリーズの裏テーマにもなっているので、キャラクターの関係性や物語の舞台となった時代背景などを予備知識として入れておくとさらに楽しめるだろう。
文=よしひろまさみち
よしひろまさみち●1972年生まれ。情報誌、女性誌などの編集部を経て映画ライターに。「sweet」「otona MUSE」での編集・執筆のほか、雑誌、Webでの連載多数。日テレ系「スッキリ」での映画紹介コーナーを担当するほか、TV、ラジオ、イベントでの映画紹介を手掛ける。

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