■ラミ・マレックが挑んだ偉大なヴォーカリストの再現
1985年、20世紀最大のチャリティーコンサート「ライヴ・エイド」で、「クイーン」のフレディ・マーキュリーは熱気ほとばしるパフォーマンスを務め上げ、生中継を通して世界10億の人に見られたという。その直前、彼はバンドの仲間たちに自分がエイズに冒されたこと、死が迫っていることを告げたが、暗い影を振り払うような精悍なステージを披露した。本作では、そんなフレディの音楽へのひたむきな姿勢が炸裂する。
1970年代初頭、ファルーク・バルサラ(ラミ・マレック)は、ファンだったバンド「スマイル」のヴォーカルが脱退したことを知り、スマイルのギタリスト、ブライアン・メイ(グウィリム・リー)とドラマーのロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)に歌声を聞かせ自らを売り込んだ。こうしてのちの「フレディ・マーキュリー」は同じく新加入のベーシスト、ジョン・ディーコン(ジョセフ・マッゼロ)と共に新生バンドをスタートさせる。
劇中のパフォーマンスでの歌声は大半がフレディ本人のものだが、ところどころにフレディを演じたラミ・マレックの声もミックスされている。ラミはこの熱演で第91回アカデミー賞主演男優賞に輝き、トップスターにのし上がって『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)にも出演。徹底した役作りで苦悩と栄光に満ちたフレディになりきった彼を見ていると、なんだか愛おしい。
■誰も思いつかないアイデアを結実させた名曲
放送情報
ボヘミアン・ラプソディ
放送日時:2023年1月7日(土)21:00~、13日(金)21:00~
(吹)ボヘミアン・ラプソディ
放送日時:2023年1月13日(金)12:30~
チャンネル:ザ・シネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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