中盤からはいよいよ最新作「Love Covers III」収録のカバー曲が登場。「僕が死のうと思ったのは」(中島美嘉)は心に突き刺さるような歌声に誰もが聴き入り、客席がただならぬ空気に包まれる。しゃがみながら歌う場面やアカペラのパートもあり、叙情的なステージから目が離せない。
極上のバラード「会いたいな」(手がクリームパン)の安定感あるボーカル、生バンドの迫力十分な演奏と一体化した「愛しき日々の真ん中で」(平井大)と間髪入れずに披露し、名曲「木蘭の涙」(スターダスト☆レビュー)で前半のラストを締めくくる。幻想的な演出のステージを満たすのは、ジェジュンの"魂の塊"というべき真に訴えかけてくる歌声だ。口からマイクを遠ざけても驚くほど力強い、心の叫びのような歌唱で、一人一人の心を直球で捉えるボーカルに打ちのめされる。
後半はガラッと雰囲気を変え、パワフルなロックモードに突入。客席と拳を上げて盛り上がった「Our Secret」、ワイルドかつハイテンションなボーカルが炸裂した「Big Revolution feat.SUGIZO」は、先ほどまでのジェジュンと別人のよう。ところ狭しとステージを駆け回り、頭を振りながら情熱的に盛り上げる。
その勢いのまま始まった「GLAMOROUS SKY」(中島美嘉)は、どこまでも突き抜けていくサビのボーカルが爽快。ビブラートなど技巧面でも高いクオリティで聴かせる歌は、その中にさまざまな"景色"を見せてくれる。そして、誰よりもジェジュンが楽しんでいる姿が観客の心を高ぶらせる。ボルテージが最高潮の中で、観客とコラボレーションを繰り広げた名バラード「守ってあげる」では、優しい歌詞が心にじんわりと沁み渡るよう――ジェジュンの「みんなも!」という呼びかけで感動の大合唱となり、幸せなムードで"本編"を締めくくった。
放送情報【スカパー!】
J-JUN LIVE TOUR 2023 with Love Covers<完全版>
放送日時:2024年1月7日(日)12:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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