2001年のモデルデビュー後、ドラマ・映画のほか音楽活動でもカリスマ的才能を発揮し、不動の人気を誇る俳優イ・ジュンギ。
2004年、草彅剛主演『ホテル ビーナス』でスクリーンデビューを果たし、2007年には主演映画『初雪の恋 ヴァージン・スノー』で宮﨑あおいと共演。これら日韓合同作品にも出演したことから、ジュンギは早くから日本でも知られ、長年、彼を応援しているファンは大勢いることだろう。
近年、日本ではローラの出演でも話題となったミラ・ジョヴォヴィッチ主演映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』(2016年)に出演し、同じく2016年、『シチリアの恋』で中国でもスクリーンデビューを果たした。デビュー以降、着実にファンを増やし続けている彼の魅力をファンに問うたら、なんと答えるだろうか?
2005年、ジュンギは映画『王の男』で王をとりこにする中性的な旅芸人を演じ、"女性よりも美しい男"と称賛された。本作の大ヒットで一躍ブレイクし、日本でも多くのファンを獲得。しかしジュンギの魅力は、もちろんその美貌にとどまらない。
ジュンギはテコンドーの有段者であり、アクションを得意としている。"最高のアクション俳優"としての地位も確立し、ほぼ代役なしで挑んでいる華麗なアクションシーンを堪能できる作品も多い。
たとえば、2007年に大ヒットした主演ドラマ「犬とオオカミの時間」。ジュンギは幼い頃に目の前で母親を殺され、復讐を胸に秘めて生きてきた国家情報院要員スヒョン役を演じている。タイの危険地帯として有名な歓楽街での撮影も敢行した本作では、映画並みに迫力満点のアクションを披露。カーチェイスあり、銃撃戦ありで、血やあざまみれにもなるジュンギは『王の男』とは一転、ワイルドな男らしさで視聴者を魅了した。また、運命の愛に翻弄される役どころでもあり、ヒロインのナム・サンミとの濃厚なキスシーンも熱演している。
さらに、今もファンの間で高く支持されているフュージョン時代劇「イルジメ〔一枝梅〕」(2008年)も特筆すべき作品だろう。ジュンギが本作で扮した"イルジメ"は、韓国で愛され続けている国民的義賊。日本でいうところの、ねずみ小僧のようなヒーローだ。だが本作はイルジメの活躍を描くのみならず、復讐劇や切ないラブストーリーの要素もあり、ジュンギは演技力を高く評価された。
子犬のような笑顔でフレッシュな少年らしさを残しつつも、時に、涼やかな眼差しでセクシーに、体当たりのアクションでワイルドに、さまざまな顔を見せてくれるジュンギ。30代に入ってからは、「TWO WEEKS」(2013年)で初の父親役に挑戦。濡れ衣を着せられて追われる質店の雇われ店主役で、スリリングなアクションを楽しめる一作だが、白血病を患っている娘を思う父親の姿に胸を熱くさせられる。
2016年には、数々の時代劇で主演を務めてきたジュンギが、「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」で初のラブコメ時代劇に挑んだ。本作で扮したのは、顔の傷が元で不遇な環境に育った、冷徹な第4皇子。愛に飢えた主人公が、現代からタイムスリップしてきたIU演じる女性と出会い、胸キュン必至のラブロマンスを展開する。IUのほか、EXOのベクヒョンら豪華メンバーが揃い、ドラマながらも総製作費150億ウォン(=約15億円)という超大作だ。ジュンギは本作に臨むにあたり、役作りのため15kgも減量。常に真摯に役と向き合い、挑戦を恐れず、演技力に磨きをかけ続けている点も大きな魅力だ。
ジュンギは過去のインタビューで、ファンを"一心同体""家族"などと語り、ファンと直接会う機会を大切にしている。サービス精神旺盛かつチャーミングな素顔も、ファンの心を捉えて離さないゆえんだろう。そんなジュンギが俳優として成熟していく姿を過去の映像作品で楽しみつつ、今後の活躍も期待せずにいられない。
文=河野貴子
放送情報
麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~ 一挙放送
放送日時:2018年6月2日(土)13:00~
※#11以降は6月3日(日)13:00~
チャンネル:日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ
犬とオオカミの時間
放送日時:2018年6月5日(火)2:45~
※毎週(火)~(土)2:45~
チャンネル:ホームドラマチャンネル 韓流・時代劇・国内ドラマ
TWO WEEKS
放送日時:2018年6月11日(月)15:15~
※毎週(月)~(水)15:15~
チャンネル:ホームドラマチャンネル 韓流・時代劇・国内ドラマ
イルジメ〔一枝梅〕
放送日時:2018年6月12日(火)4:00~
※毎週(月)、(火)4:00~
チャンネル名:日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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