チャウヌ、ロウン、ソン・ガンら若手の存在感も光る！韓流ドラマを盛り上げた主役の座を占う、韓国地上波3局の「2023年演技大賞」受賞予想

国内外で高い評価を得た「ムービング」を筆頭に、今年も多様なプラットホームから世界的なトレンドが誕生した韓国ドラマ界。ラブロマンスに時代劇といった定番モノに加え、Webtoon作品の実写版などジャンルの多様化もさらに進んだ一年だったが、その傾向はMBC、KBS、SBSといった歴史ある地上波3局でも同様だ。

そんな韓ドラトレンドをおさらいできる絶好の機会が、毎年年末に地上波3局でそれぞれ行われる「演技大賞」。今年はどの作品にスポットライトが当たるのか？筆者の独断による受賞予想も織り交ぜつつ、今年のヒットドラマを振り返ってみたい。

■2023 MBC演技大賞

2022年はイ・ジョンソクが「ビッグマウス」で6年ぶりに大賞を受賞、さらにスピーチでの"公開告白"が話題をさらったMBC演技大賞。2023年の大本命は、「恋人(原題)」で10年ぶりの時代劇に挑んだナムグン・ミンだろう。

ミンには珍しいロマンス作品だったが、実年齢13歳差のアン・ウンジンとのケミが、互いの役名(ジャンヒョン＆ギルチェ)から"ジャンチェカップル"と話題を呼び、熱い支持を受けて当初の予定より1話延長したあたりはさすが。2020年は「ストーブリーグ」(SBS)、2021年は「黒い太陽～コードネーム：アムネシア～」(MBC)と大賞を連続受賞し、"演技の神"や"視聴率男"...と称賛をほしいままにする彼が、ロマンス作品でもその賞キラーぶりを発揮できるか、気になるところだ。

"顔の天才"チャウヌ(ASTRO)が性格もビジュアルも完璧な数学教師を演じた主演ドラマ「ワンダフルデイズ」は日本でも同日配信されヒット。他にも、ウ・ドファンが存在感を大いにアピールした除隊後復帰作「朝鮮弁護士(原題)」や、2年ぶりのドラマ出演で2役を見事に演じ切ったキム・ジョンヒョンの「コクドゥの季節」、"復讐劇の女王"チャン・ソヒによる5年ぶりの主演作「魔女のゲーム(原題)」...と話題作が揃い、賞レースは混戦必至だ。

■2023 KBS演技大賞

元AFTERSCHOOLのユイが主演した「ヒョシムの独立奮闘記～Live Your Own Life」など、KBSらしいホームドラマが注目を集めた週末ドラマや、"イルイルドラマ"と呼ばれる帯ドラマが候補に並ぶ一方で、人気スター揃いだったのが"月火ドラマ枠"。

有力候補としては、1980～1990年代の韓国を舞台に恋と友情を描き、高視聴率をマークした「オアシス」を推したいところ。「ノクドゥ伝～花に降る月明り～」で2019年のKBS演技大賞・優秀演技賞(ミニシリーズ)を獲得したチャン・ドンユンをはじめ、「社内お見合い」のソル・イナ、「トキメク☆君との未来図(学校2021)」で脚光を浴びたチュ・ヨンウという若手注目株の瑞々しい演技が光った。

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