チョ・ジョンソクの魂レベルの恋愛感情に惹きつけられる...韓国内外を沸かせたロマンス史劇「魅惑の人」

Netflixシリーズ「魅惑の人」
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ジョンソク演じるチナン大君ははじめ、兄である王イ・ソン(チェ・デフン)を慕い、忠誠を誓うピュアな好青年。素性を隠すヒスが名乗れずにいると、チナン大君はこの天才囲碁師に"濛雨(モンウ)"の名を与え、行動を共にするようになる。

そんな序盤は、言葉数は少ないものの人を信じる真っすぐさを持ったチナン大君の魅力がたっぷり描かれる展開。周囲との衝突が絶えないヒスをかばい、ピンチに駆けつけてヒスの代わりに暴漢の刃を体で受けるなど、その振る舞いはヒーローそのもの。男装するヒスを男性と勘違いしたまま、大君の威厳で体を張って守り、「間に合って幸いだ」「よかった。お前でなく私が斬られて」と優しい言葉をかける。大君と賭囲碁師・モンウのブロマンスが視聴者を熱狂させる一方で、ヒスもまた女性として実直で優しい大君に対する恋心を募らせていく。

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だが、男装ヒロインものの甘いロマンスに見えた2人の関係は、チナン大君の兄である王イ・ソンの死によって急転直下。王になる運命を受け入れたインはモンウを見捨て、2人は決別する。

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そして3年後。再会したモンウへの視線も、別人のように冷やか。ガラリと変わってしまったインの冷徹なカリスマ性もまた、ジョンソクがリアリティを持って体現している。互いを欺きながらも、心の奥底では相手を求めずにいられない――そんな魂レベルの恋愛感情が本作の最大の見どころ。モンウが女人であると気づいた中盤、張りつめた緊張感が一気にはじけ飛んだように唇を重ね合う2人のキスシーンも必見だ。

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