コンセプトドル、VIXXがバラエティで見せる素顔

2012年にオーディション番組「MY DOL」で勝ち抜き、シングル「SUPER HERO」でデビューした6人組ボーイズグループ、VIXX(ヴィックス)。VIXXというグループ名は、「最高のVoice(声)、最高のVisual(ヴィジュアル)、最高のValue(価値)を兼ね備えた6人組」という意味で名付けられた。次々と新しいグループがデビューする韓国アイドル界で、VIXXは唯一無二の存在感を発揮して"コンセプトドル(コンセプチュアル・アイドル)"と呼ばれ、一躍人気グループに。2014年には日本デビューも果たして活躍し続けている。

VIXXが"コンセプトドル"と呼ばれた始まりは、3rdシングル「傷つく準備ができてる」だ。「傷つく～」のヴァンパイアを皮切りに、ジキルとハイド、呪いの人形、サイボーグ、ギリシャ神話、東洋風ファンタジーなど、アルバムごとにユニークなコンセプトを設定。そのコンセプトに合わせ、衣装やメークのヴィジュアルからダンス、アルバムのアートワークなど細部に至るまで徹底的に作り込み、独特の世界観を完璧に表現してきた。同様に作り込まれたタイトル曲のMVは、まるで短編映画を観ているような感覚に。ステージでも、彼らはまるで俳優が演じるかのようにパフォーマンスを披露し、演劇の舞台を観ているような気分をも味わわせてくれる。

ちなみに、ことし4月に発売された最新アルバム『EAU DE VIXX』は、"調香師"がコンセプト。タイトル曲「Scentist」のMVはこれまでのようにコンセプトを全面に打ち出してはいないが、過去作のコンセプトも盛り込みつつ、洗練された集大成的な仕上がりになっている。

そんな"コンセプトドル"のVIXXだからこそ、バラエティ番組やリアリティー番組で見せる素顔は格別。個性よりもコンセプトを重視してドラマティックなパフォーマンスを披露する彼らが、オフステージでは途端に各々の個性を発揮するのだ。一気に身近な存在となり、そのギャップに魅了されているファンも多い。

ここでVIXXをよく知らない人のために、メンバーを簡単に紹介しておこう。
・多才でしっかり者のラッパー、RAVI(ラビ)
・クールでシャイなメインヴォーカル、LEO(レオ)
・キラキラ笑顔の美男子、HONGBIN(ホンビン)
・チャーミングでメンバー想いのカリスマリーダー、N(エン)
・愛嬌たっぷりのメインヴォーカル、KEN(ケン)
・頼もしさとかわいさを併せ持つ末っ子、HYUK(ヒョギ)

6人6色のカラーで、互いの個性を尊重し合う彼ら。6月に日本初放送されるリアル青春旅行「VIXXが愛したアジア」や「びびっとVIXX独占インタビュー」、また昨年の福岡ソフトバンクホークス始球式の様子などを収めた「VIXX 1（ワン）ダホー！ in FUKUOKA」では、個々の魅力や彼らの仲の良さが存分に見られ、思わず頬を緩ませることだろう。芸術的なMVと共にぜひチェックして、そのギャップを楽しんでほしい。

文＝河野貴子

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