宇垣美里のときめくシネマ>SF映画の金字塔「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に 「白紙の未来」は自分次第なのだと力強く背中を押される

高校生のマーティが過去にタイムスリップしてしまう「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
高校生のマーティが過去にタイムスリップしてしまう「バック・トゥ・ザ・フューチャー」

■80年代の人が郷愁と愛着をもって振り返る50年代カルチャーが味わい深い

あのSF映画の金字塔「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が、2025年に劇団四季のミュージカルになって帰ってくる!「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ミュージカル」は2020年にイギリスで初演を迎え、アメリカ・ブロードウェイでも上演され、いくつもの賞を受賞している。脚本は映画版にも携わったボブ・ゲイルが担当し、音楽もシリーズを通じて映画音楽を担当したアラン・シルヴェストリが担当しているとのこと。あの「The Power of Love」や「Johnny B. Goode」といった楽曲も劇中で使用されるらしく、いちミュージカルファンとして公演が待ちきれない。幼い頃にテレビで放送していたのを何度となく観てきたこの作品。そのため映画館で観たことはない。(USJにあった「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」はそういった意味で唯一、知らない人と共にあの世界を満喫できる最高のアトラクションだったのに......2016年に惜しまれつつも運営が終了してしまった。大学生の頃はUSJに行く度に複数回乗ったものだ。あの音楽の中、デロリアンに乗れるだけで大満足だった)

大勢の人と共に観る機会がなかったからこそ、劇場で同じように期待に心を躍らせている同志たちと観るのは初めてのことで、今からもうワクワクしている。1年なんてきっとあっという間に過ぎてしまうに違いないのだからこの機会にぜひ、予習がてら映画を観直してみよう。

自分の両親を結びつけるため過去の世界でマーティは大奮闘(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」)
自分の両親を結びつけるため過去の世界でマーティは大奮闘(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」)

(C) 1985 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」1作目の舞台は、1985年のカルフォルニア州ヒルバレー。高校生のマーティ(マイケル・J・フォックス)は親友の科学者ドク(クリストファー・ロイド)がスポーツカーのデロリアンを改造して作ったタイムマシンの実験に立ち会うが、トラブルに巻き込まれ、デロリアンに乗って1955年にタイムトラベルしてしまう。30年前の世界のドクに協力を仰ぎ、なんとか元の時代に戻ろうとするものの、ひょんなことから若き日の母親と出会い、自分自身が生まれてくる未来が危うくなってしまう。どうにかして母親と父親を結びつけようと、マーティは奮闘する。

40年近く前の作品だというのに、今観ても変わらず面白い。特撮を使っているシーンはどうしたって古さを感じてしまうけれど、コメディタッチな演技や話のテンポのよさ、なにより学園を舞台にした青春ものとしての魅力もこの作品の持ち味だ。もはや裏の主人公とも言えるマーティの父ジョージ(クリスピン・グローヴァー)が、ヘタレから少しずつ成長していく様子をやきもきしながら見守った。数えきれないほどの小ネタや小ボケに加え、ありとあらゆる伏線がどんどん回収されていく構成は何度観ても鳥肌もの。1980年代のレトロポップな服装や音楽の魅力はもちろん、80年代の人が郷愁と愛着をもって振り返る50年代カルチャーもまた味わい深い。

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放送情報【スカパー!】

バック・トゥ・ザ・フューチャー [PG12]
放送日時:2024年4月7日(日)16:45~、28日(日)10:30~

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 [PG12]
放送日時:2024年4月7日(日)19:00~、28日(日)12:45~

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 [PG-12]
放送日時:2024年4月7日(日)21:00~、28日(日)14:45~

チャンネル:ザ・シネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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