イ・ジュンギが約2年ぶりのファンミーティング「忘れられない日」

アジアを代表するカリスマ俳優イ・ジュンギが、4月26日(木)に約2年ぶりとなる日本ファンミーティング「2018 LEE JOON GI SPLENDOR Family Day」を開催。会場の東京国際フォーラム・ホールAには全国から約5000人のファンが終結し、ライブあり、トークあり、企画コーナーありの盛りだくさんな内容で楽しませた。

ジュンギの登場に胸を高鳴らせる会場が暗転すると、スタイリッシュなオープニングムービーからイベントはスタート。カラフルなペンライトが客席を彩る中、ステージ奥の扉からジュンギが現れると割れんばかりの歓声が。オーバーサイズのデニムジャケットを羽織ったカジュアルなファッションに身を包み、1曲目「Ma Lady」のアコースティックバージョンを日本語でしっとり歌い上げる。途中で軽やかなダンスを披露すると、以降はアップテンポな原曲バージョンに変わり会場は一気にアゲアゲムード。曲の最後には銀テープも宙を舞い、ポップで華やかなオープニングとなった。

「Ma Lady」を歌い終えたジュンギが一旦ステージを去ると、MCでフリーアナウンサーのYumiが登壇。彼女の合図でファンが「ジュンギオッパー！」と叫ぶと、袖からジュンギがノリノリのエアギターで登場。指で作ったハートマークで会場をメロメロにし、恒例のセリフ「みなさんの俳優、イ・ジュンギです」でも黄色い歓声を欲しいままに。「今日はみなさんを楽しませたいと思います！」と力強いガッツポーズも見せてくれた。

その後のトークコーナーは、ジュンギがプライベートで東京観光に来たときの写真＆動画がスクリーンに映し出され、エピソードもあわせて披露。グラビア撮影で沖縄を訪れた際のちょっぴりセクシーな動画にもファンはクギづけ。そしてステージには、4月17日の誕生日を少し遅れて祝うバースデーケーキが登場。自分の顔がペイントされたケーキにジュンギは大喜びで、生バンドによる会場中のハッピーバースデーの合唱もノリノリ。「本当にみなさんに愛されていて感動しました」と感謝のメッセージを伝えた。

日本でも多くのファンに注目されるきっかけになったドラマ「麗＜レイ＞～花萌ゆる8人の皇子たち～」の裏話では、「仮面を付ける役だったので、表情の演技が伝わりづらくて大変だった」と苦労を吐露したり、「(ヒロインの)ヘ・スの肩を抱くシーンは自分でもなかなかカッコいいなと思っていました(笑)」と自画自賛(？)のニヤリ。現在撮影中というドラマ「無法弁護士」については、「今まで社会的弱者や苦労人を演じることが多かったけど今回はエリート(弁護士)。頭も使うし、ケンカもあるし、すごく疲れるけど頑張ってます。期待してください！」とファンにアピールした。

続いてはファンからの質問コーナー。すべてひらがなで書かれた質問を読みながら時々発音につまずいて照れ笑いするジュンギだったが、そんな一生懸命さを会場中が温かく見守る。1つ目の質問「ドラえもんのどこでもドアがあったら今どこへ行きたい？」には「10年後の自分が見たい。どんなことをしてどんな暮らしをしているか。そしてみなさんが10年後も僕と一緒にいてくれるか見てみたいです(笑)」と。2つめの質問「韓国人の男性がキュンとくるひとことを教えて。または好きな女性に言うひとことを」というリクエストには、少しもじもじした後、ささやくように「あなたと一緒に朝を迎えたい」と答え、会場中から悲鳴のような歓声が飛ぶと、本人もその場にしゃがみ込んで大照れ！最後の質問はジュンギが最近ハマっている"ブラジリアン柔術"について「得意な技は？実技で見せて」という声に答えてステージのマットで実演。道着を着てマネージャーにアクロバティックな技をかけ、さらにはYumiにも"痴漢に襲われたときの護身術"を伝授。ジュンギがまず女性役で見本を見せた場面では、Yumiの首に手を回してイタズラっぽく笑ってみたりと、Yumiとの軽妙な掛け合いにも会場が大爆笑だった。

そんなお腹いっぱいすぎるほど充実のトークタイムで湧かせた後は、壮大なバラード「心配しないで、君」、パワフルなダンスチューン「慈しみの木」をパフォーマンス。そして、ドラマ「麗＜レイ＞～花萌ゆる8人の皇子たち～」のサウンドトラック「君のために」のイントロが流れると、スクリーンにドラマの名シーンがスライドショーで。それをバックに感情を込めて歌い上げるイ・ジュンギに、多くの人がうっとり酔いしれていた。......だが、次の曲「毎日君と」では1階の客席通路からジュンギがいきなり登場して大パニック！あちこちから手を伸ばすファンと握手しながら歌い、1曲終えると「今日は誕生日を祝ってもらいました。みなさんは僕の家族なので、今日が誕生日の方をみんなで祝いたいと思います！」と提案。19人という予想外の人数から手が上がると「こんなにいらっしゃるとは...」と笑いつつも、ちゃんと全員をステージに上げて1人ずつ2ショットを撮る優しすぎるイ・ジュンギ。19人の中からジャンケンを勝ち抜いた2人には、この日着用のアクセサリーをその場で外してプレゼントするというビッグサプライズも用意されていた。

イベント終盤はみんなで歌える本格的なライブパートに突入。「君がいるだけで」「世界に一つだけの花」と国民的ヒットソングで大盛り上がり。この会場の誰よりもジュンギが楽しそうにしている姿が印象的で、腰を振るキュートなダンスやキメ顔にも大きな歓声が飛ぶ。

そして「本当に幸せです！忘れられない今日を作ってくれてありがとうございました！」と感謝の言葉を述べ、イベントは感動的なムードの「Let It Be」で幕。これでもかというほどの投げキスをファンに贈り、ステージを後にした。

ジュンギの大きな魅力である大人のカッコよさと少年のようなヤンチャさ。その両面が代わるがわるに顔を出したファンミーティングは、昔からのファンも最近好きになった人も、きっと心を掴まれっぱなしだったに違いない。夢のようなひとときを届けてくれた彼の次なる日本ステージが、早くも待ち遠しくてたまらなくなった一夜だった。

文＝川倉由起子

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