SUPER JUNIOR・ドンヘが挑む赤裸々なラブシーンも...倦怠期カップルのあけすけな日常を紡ぎ出す大人のラブロマンス

ドンヘ演じるヒョンソンは、お酒とサッカーが大好きで、ファッションの仕事にも野心を燃やす青年。ソンオクはジュエリーデザイナー志望だが、ヒョンソンを支えるために就職し、今はマーケティングの仕事に就いている。2人が激しい恋に落ち、片時も離れられない"ラブラブ期"を過ごす学生時代の回想シーンは、ヒョンソンが愛おしそうにソンオクを抱き締め、お互いに幸せいっぱいの笑顔を見せる。ピュアで初々しすぎる2人の姿には自然と目尻が下がる。

だが7年後、彼らの関係性には黄色信号が灯っている。お互いの鬱憤を吐き出すようにリアルな口喧嘩を繰り広げ、第1話の終盤ではモーテルのエレベーター前でそれぞれ別の異性といるところに遭遇。スリリングな鉢合わせをドンヘは繊細な目の動きと表情で演じ、気まずさマックスの空気感を醸し出している。ゆるいウェーブがかかった長髪をかきあげる、どこか気怠い仕草や憂いの表情、泣き顔にもそこはかとない色気が漂い、今年10月で38歳を迎えたドンヘの大人の魅力が全開。濃密なベッドシーンも、麗しい顔面と肉体美を誇るドンヘだからこその魅惑的な画が切り取られている。

恋人との倦怠期がリアルかつ赤裸々な描写で紡ぎ出され、"長い春"を過ごした経験のある大人たちの共感を呼び起こす本作。理想と現実の間で揺れ動く言葉では表現できないような感情を、ドンヘが巧みな芝居力で見事に演じている。

文＝川倉由起子

この記事の全ての画像を見る