「ソウルの春」と「破墓／パミョ」の2作品が席捲した「第45回青龍映画賞」の中でも、最も華やかなスポットライトを浴びた"主役"を一人挙げるならば、チョン・ヘインではないだろうか。ファン・ジョンミンと共演した「ベテラン2」での初の悪役挑戦が高く評価され、助演男優賞に加え、人気スター賞をW受賞した。

イム・ジヨン、タン・ウェイらと共に選ばれたファンの投票による人気スター賞の場面では、「D.P. －脱走兵追跡官－」でコンビを組んだク・ギョファンが先に発表され、熱いハグで"相棒"の栄誉を祝福し仲間思いの一面を見せたヘイン。その直後に自分の名前も呼ばれるという嬉しいサプライズで、驚きの顔を浮かべるなど、飾らない人柄を覗かせた。

助演男優賞のスピーチでは「失望してしまうのであまり多くは望まなかったのですが、すごく気分が良いです。撮影現場は辛いことも多かったですが、先輩のおかげで耐えられました」としみじみと真摯な思いを口にしたヘイン。

そして特別出演をしている「ソウルの春」が最優秀作品賞を受賞した際には、ファン・ジョンミンらに呼ばれて壇上に上がり、まさかの締めのスピーチを任される場面も。ジョンミンの他にも、チョン・ウソンやイ・ソンミンら、錚々たる名優たちに囲まれ満面の笑顔を見せる姿も微笑ましく、新鮮に映った。

そんな数々のスターたちの栄冠を発表するプレゼンターもまた豪華で、前年度の受賞者をはじめ、自分のことのように嬉しそうな表情で短編映画賞を発表したEXOのD.O.(ディオ)ことド・ギョンスなど数多くのスターが登場。主演男優賞を発表する場面では前年に「コンクリート・ユートピア」(2023年)で同賞に輝いたイ・ビョンホンが登壇し、「受賞は...イ・ビョンホンだったらいいのに」とジョークで場を和ませる一幕も。

他にも、前年に助演男優賞に輝いた「密輸」(2023年)のチョ・インソン、主演女優賞を受賞した「スリープ」(2023年)のチョン・ユミがそれぞれ同部門のプレゼンターを担当。特に、ユミをエスコートするように、「ソンジェ背負って走れ」で大ブレイクを果たしたビョン・ウソクも一緒に登壇する場面では熱い視線が注がれていた。