幻想的なオープニング演出で幕を開けたのは、8月でデビュー5周年を迎える10人組グループ・TREASUREだ。清々しい青空の映像をバックに「YELLOW」でライブをスタートさせた彼らは、会場全体をハッピーな空気に染め上げる。

その後の個性豊かな自己紹介でも観客の心をしっかり掴むと、リーダーの1人であるASAHI(アサヒ)が「皆さんも大きな声で歌ってください！」と呼びかけた「SARURU」へ。明るいエネルギーに満ち溢れた楽曲のパワーに客席のペンライトは大きく揺れ、メンバー同士の掛け合いやアイコンタクトも満載の終始楽しいパフォーマンスが繰り広げられた。

「Here I Stand」もハンズアップで一体感を作り出し、続く「RUN」はステージ上がお祭り騒ぎに！全力を出し切ったメンバー全員が床に倒れ込むラストも大きなインパクトがあった。

DAY1のトリを飾ったのは、ソロアーティストとしても充実のキャリアを重ねるSHINeeのTAEMIN(テミン)。透け感のある白いシャツで登場すると、「MOVE＋Sexy In The Air」(アレンジ曲)からエンジン全開の圧倒的なダンスで魅せる。眩い光に照らされて浮き立つ、一挙手一投足が美しいパフォーマンスはもはや"動く芸術"だ。

「お久しぶりです。テミンです」と柔らかい表情で挨拶をすると、彼の出番前に急に降り出した雨について言及。「僕は"雨男"...。それを思い出しました(笑)」とはにかむ。「Guilty」では情熱的かつアダルトな姿で会場中を釘付けにし、「Black Rose (feat. Kid Milli)」では驚くべき声量で圧倒する。そして「秋から日本で6年ぶりのアリーナツアーをします(※9月13日(土)開幕の「2025 TAEMIN ARENA TOUR」)」と嬉しい報告を届け、燃える炎の特効を背負ってラスト曲「IDEA」をパフォーマンスした。

多彩なアーティストのステージが終了すると、全出演者とMCが再び登場してイベントは華やかなエンディングを迎えた。一人一人が花道をゆっくりと練り歩きながらオーディエンスに手を振り、大盛況の中で「2025 Show! 音楽中心 in JAPAN」の1日目は幕を閉じた。

文＝川倉由起子