2人組音楽ユニット・Modern Brothers(摩登兄弟)のボーカルとして「有翡(ゆうひ)-Legend of Love-」(2020年)や「山河令」(2021年)といった大ヒットドラマのOSTに参加して注目を集めた歌手のリウ・ユーニン(劉宇寧)。抜群のスタイルと整ったルックスを武器に俳優としても活躍し、メインキャストの一人に抜擢された「長歌行」(2021年)で一躍ブレイクした。

さらにエンディング曲も担当した「安楽伝」(2023年)、リウ・シーシー(劉詩詩)とロマンスを繰り広げた「一念関山(いちねんかんざん)-Journey to Love-」(2023年)、「長歌行」でカップルを演じたチャオ・ルースー(趙露思)と再共演した「紅き真珠の詩(うた)」(2024年・ＷＯＷＯＷプライムにて現在放送中)...と、話題作への出演が止まらない、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

そんなユーニンが実力派俳優たちと熱演で火花を散らしたのが、8月21日(木)からＷＯＷＯＷプライムで放送される「天行健～革命前夜、風立ちぬ～」だ。「三体」(2023年)などの話題作を制作してきたバイ・イーツォンが脚本を務めた本作。清朝末期を舞台に、宝の在りかを示す浄壇密蔵図が盗まれ、その密蔵探しに巻き込まれた3人の男たちの命懸けの戦いを描くアドベンチャー時代劇となっている。

清朝末期の1898年、光緒帝による"戊戌の変法"は失敗に終わり、光緒帝は幽閉の末に崩御。それから12年後、都で"龍震離九"と刻まれた謎めいた石碑と瓷器(しき)が見つかり、天下急変の兆しだと囁かれていた。そんな中、天津・大沽県の宿屋で客9人が惨殺される事件が発生。罪人を追う県衙の捕吏・王家洛は、捜査を進めるうちに"浄壇密蔵"を巡る陰謀に巻き込まれることに...。

ユーニンが演じたのは、融天剣派の若きリーダー・卓不凡。清王朝の再興をもくろむ親王と手を組み、その密命から浄壇密蔵に隠された武芸書を追う天下一の剣客で、複雑な人間関係に苛まれながらも一派を発展させようと奮闘する。

様々なものを背負ったキャラクターの機微をユーニンが丁寧に体現しており、長髪を携えた耽美なビジュアルから放たれる繊細な表情につい引き込まれてしまう。