ウー・レイ(呉磊)が新たな一面を垣間見せる!キャスト陣の熱演と独自の美学に溢れた衝撃作「西湖畔に生きる」

韓流・海外スター

「西湖畔に生きる」 (C)Hangzhou Enlightenment Films
「西湖畔に生きる」 (C)Hangzhou Enlightenment Films

25歳ながら20年以上のキャリアを持つウー・レイ(呉磊)。大ヒット作「長歌行」(2021年)など時代劇を中心に、多彩な作品に名を連ねてきた若き実力派俳優として抜群の存在感を放っている。

近年は、年上女性への一途な想いを体現した「愛なんて、ただそれだけのこと」(2023年)や、北欧の地で出会った男女が恋に落ちる「ロマンスの降る街」(2024年)といった現代を舞台にした大人なラブロマンスが続くなど、20代半ばに差しかかり、さらに演技の幅を広げている印象だ。

そんなウー・レイのこれまでに見たことがないような表情が味わえるのが、8月28日(木)にWOWOWシネマで放送される映画「西湖畔に生きる」(2023年)。変わりゆく世界で生きる大家族の姿を山水絵巻のような雄大な自然描写と共に描いたデビュー作「春江水暖~しゅんこうすいだん」(2019年)で世界に衝撃を与えたグー・シャオガン監督による"山水映画"第2弾だ。

ウー・レイがマルチ商法にハマった母親に戸惑う息子を演じた「西湖畔に生きる」
ウー・レイがマルチ商法にハマった母親に戸惑う息子を演じた「西湖畔に生きる」

(C)Hangzhou Enlightenment Films

最高級の中国茶・龍井茶の産地として名高い杭州・西湖のほとりに住む母と子の姿を通じ、人間の欲望の醜さを壮大な自然との対比で描く本作。父親が10年前に家を出たきり、行方知れずという家庭に生きる母・タイホア(ジアン・チンチン)と息子のムーリエン(ウー・レイ)。大学卒業を控えたムーエリンは早く母を楽させたいと思うが、なかなか仕事を見つけることができない。そんな中、長年の茶摘みの仕事を失ったタイホアは、将来への不安から怪しげな儲け仕事に飛びつくが、実態はマルチ商法で...。

釈迦の十大弟子のひとり、目連が地獄に堕ちた母親を救う「目連救母」をヒントに、現代の物語として書き上げたというストーリーの中で、違法ビジネスの洗脳により別人のようになってしまった母を取り戻そうとする息子を演じたウー・レイ。大自然を受け止める生命感に溢れた"自然の子"としての姿から、仕事にありつけない焦燥感まで、若き青年の繊細な感情を丁寧に表現している。

序盤は自然とマッチするような静謐な演技を見せていたウー・レイだが、物語の急転に伴い演技もヒートアップ。例えば、久しぶりに再会した母のド派手な服装&メイクとソバージュヘアという様変わりに目を丸くして驚くと、早口で新たなビジネスの偉大さを語る姿にぽっかりと口を開いて佇み、貯金をすべてビジネスに投じたという母を激しく非難する。

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放送情報【スカパー!】

西湖畔に生きる
放送日時:2025年8月28日(木)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくは
こちら

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