俳優パク・ヒョンシクの"原点"ともいうべき貴重な1人2役...代表作「埋もれた心」から遡ること12年、陰と陽を演じ分けた「シリウス」での存在感
韓流・海外スター
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学生時代の兄・ウンチャンはケンカが強く自信にあふれ、学校内での人気もあってそれなりに順風満帆な日々を送っているキャラクター。内向的な弟にそっけない態度をとりながらも、トッポッキを買ってきてやったりシヌをいじめる同級生に制裁を加えたりと、弟を気遣うそぶりも見せる。
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一方、弟シヌは孤独で目立たない人物。実は韓国大法学部に次席合格するほどの秀才なのだが、クラスメートに目をつけられしょっちゅう暴行を受けている。後半で明らかになるのだが、幼少期に悲しい過去を持ち、愛を知らずに生きてきた。
そんな2人を、ヒョンシクは眼差し1つで演じ分ける。冒頭、まず出てくるのは制服姿のウンチャンだが、もの言いたげで勝ち気なその目を見れば、自信家の兄の方だとすぐわかる。そこへ後ろからやってくるシヌは伏し目がちで、やや猫背。不安が表情にも現れ、黙っていても孤独な弟なのは明白だ。やがて、シヌのためを思って起こした行動が、高校生だったウンチャンを犯罪者へと変えてしまう。
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主人公の高校時代という役柄ではあるが、ヒョンシクは全4話全てに回想シーンも含めて登場し、大人になったウンチャン&シヌのストーリーに説得力をもたらしている。甘いロマンスを演じたかと思えばダークな悪魔や復讐者で視聴者を震え上がらせる現在のパク・ヒョンシク――「シリウス」は、そんな彼の原点としても注目したい貴重な作品だ。
文=酒寄美智子









