"共感度NO.1ヒロイン"のキム・ソナ、「私の名前はキム・サムスン」以降の葛藤を明かす

キム・ソナ
キム・ソナ

長きにわたり韓国NO.1ヒロインとして活躍する女優キム・ソナ。その名を広く知らしめた代表作が、主演ドラマ「私の名前はキム・サムスン」(2005年)。8kg増量して挑んだ"ぽっちゃりヒロイン"のキム・サムスン役の魅力は、いまだ色褪せることなく、抜群の共感度を呼ぶコメディエンヌとして今なお親しまれている。その後も、余命宣告を受けたヒロインを全身で体現した「女の香り」(2011年)や、後妻の座に上り詰める介護人を演じた「品位のある彼女」(2017年)といった個性的なキャラクターで存在感を発揮。年齢を重ねるごとに役の幅を広げ続けている、韓国屈指の演技派女優の一人いえるだろう。

そんなキム・ソナの新たな代表作というべき必見ドラマが、6月28日(金)よりDATVにて日本初放送となる「赤い月青い太陽(原題)」だ。2018年の「MBC演技大賞」でキム・ソナが最優秀演技賞(水木ミニシリーズ女優部門)を受賞した作品で、"ミステリースリラー"というドラマとしての未知のジャンルに挑んだ意欲作。自ら引き起こした交通事故以降、見えない運命の糸に導かれるように、不可思議な事件に巻き込まれていくヒロイン、チャ・ウギョンを熱演している。

「赤い月青い太陽(原題)」 

(C)2018-19MBC

――2018年末のMBC演技大賞では女優部門最優秀演技賞、SBS演技大賞では大賞を受賞(「先にキスからしましょうか」)されました。まずは、受賞されたお気持ちを聞かせてください。

「昨年、皆さんに身にあまる愛と応援をたくさんいただき、そして素敵な賞まで...。とても嬉しい一方で、『私の名前はキム・サムスン』以降、大賞候補に挙がるまで、そして大賞を受賞するまで13年もかかりました。『どこまで頑張らなければいけないのか』と自分を責めていたりもしました。しかし、ここまで来られたからこそ良い作品にたくさん出会えましたし、それが良い結果に繋がったと思いました。これからもできるだけ、多くの作品に向き合いたいですし、賞のためにではなく、努力すれば機会は来ると改めて思いましたね。とても感謝しています。これからも頑張ります(笑)」

――キム・ソナさんと言えば、ラブコメのイメージが強いと思いますが、今回は初のスリラーです。出演を決めたきっかけを教えてください。

「『私の名前はキム・サムスン』で、ラブコメディのイメージがより強くなったと思います。その後、『品位のある彼女』に出演する前まで、イメージがどんどん変わってきたと思います。日本の皆さんは、DVDや各放送チャンネルで作品をご覧になるので、『私の名前はキム・サムスン』を楽しんでいる方がいきなり『赤い月青い太陽』を見始めることもあり得ます。その方々にとっては、いきなり変わった私のことを見慣れなく感じるかもしれませんが、私は特にイメージを変えようと意識していませんでした。機械ではないので、自由にイメージを変えることができませんね。ただ経験を積み重ねてきたと思います。中でも、私の女優キャリアの半分以上を占めているラブロマンスのジャンルは、またやりたいほど好きなジャンルです。今回は、『女の香り』以来のシリアスな役だったので、シリアスではない作品に出会いたいです。愛おしい雰囲気ならもっと良いです(笑)」

「赤い月青い太陽(原題)」

(C)2018-19MBC

――キム・ソナさんが演じたチャ・ウギョンとは、どんな人物なのか教えてください。

「児童心理の専門家で、主に子どもを相手とするカウンセラー役です。チャ・ウギョンは良い娘、良い妻、真面目な妻で完璧な人生を目指していますが、ある日不思議な交通事故に出会ってから、疑問の事件を追って真実を探していきます」

――ドラマを見ながら、ハラハラドキドキが止まりませんでした。感情表現が複雑な役柄だったと思いますが、一番難しかったところはどんなところでしたか?

「一番難しかったところは感情の表現だと思います。ドラマの第1話から事件が起こるまで、笑っていたシーンがただ1回だけ。ドラマが事件を中心に前半と後半に分かれますが、演技も前半と後半でかなり変わっていきます。初めて台本を読んだ時、チャ・ウギョンというキャラクターの第一印象が"心が未熟な子どものような大人"だったんです。その感情のディテールを表現するのが面白かった一方、難しかったと思います」

「赤い月青い太陽(原題)」

(C)2018-19MBC

――キム・ソナさんが思うドラマの見どころを教えてください。

「本作はスリラージャンルで、私も台本を初めて読んだときは推理小説を読んでいるような感じがして、スピーディーに読み終わりました。それに、『この事件はこれからどうなるんだろう?この人たちはこれからどのように解決していくだろうか?』...と、私もずっと考えてばかりでしたね。また、たくさんの方が関心を持っている児童虐待という問題を扱っている内容なので、皆さんが共感してくださると思います。
あと、これを言ったらネタバレになりそうですが、エンディングのシーンに記憶に残るセリフが多かったです。最終話は、作家が伝えたいメッセージをしっかりと見せてくれた筋の通った内容だと思います。私自身もそこでのセリフがとても良くて共感できました。ぜひ注目してください!」

文=HOMINIS編集部

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放送情報

キム・ソナ「赤い月青い太陽(原題)」インタビューSP
放送日時:2019年6月16日(日)22:45~
赤い月青い太陽(原題)
放送日時:2019年6月28日(金)23:15~
※毎週(金)23:15~2話連続放送
チャンネル:DATV
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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