今年の3月に来日コンサート「FAN CONCERT in JAPAN 雪(ソル):レイム ~一緒に過ごす僕らの季節~」を成功させるなど、日本でも人気を誇るソ・イングク。デビュー当時のアイドル的な存在から、歌唱力に定評のある本格派ボーカリストへの変遷、そして俳優としても数々のヒット作を連発してきた彼の、デビューからの"10年"を振り返ってみた。
韓国のオーディション番組「SUPER STAR K」で72万人の応募者の中から優勝し、2009年に歌手デビューを果たしたイングク。柔らかく伸びのある美声と、自然と目を惹きつける抜群のルックスもあって、女性たちから熱狂的な人気を集めると、その後もコンスタントに作品をリリース。2013年には日本デビューを果たし、これまでに幾度となく来日コンサートを開催するなど、日韓でトップ歌手としての地位を築いてきた。
一方で、2012年には時代を超えた運命の愛を描いた「ラブレイン」で俳優としても活動を開始。特筆すべきは同年の初主演作で、不器用な"釜山男子"を熱演した「応答せよ1997」だ。非の打ちどころのない秀才でありながら、まるで子犬のようにヒロインを一途に思い続けるピュアなユンジェの可愛すぎる言動が、世の女性たちを虜にすると、視聴率1%を記録すればヒットと言われるケーブルテレビで7.55%という驚異の数字を記録。さらに主演カップルが歌う挿入歌「All For You」は米ビルボードのK-POPチャートで、2週連続1位に輝くなど、社会現象を起こすほどの人気作となり、大ブレイクを果たしたのだ。
一躍トップスターの仲間入りを果たした後も、華麗な七変化と天才的な頭脳で人を欺くイケメン詐欺師を演じた「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」(2016年)や、漫画チックな演出で波乱万丈の恋愛劇をポップに描いた「ショッピング王ルイ」(2016年)など、様々な作品に主演し、演技の幅を広げてきたソ・イングク。特に「ショッピング王ルイ」では、世間知らずだが、愛嬌だけは抜群という財閥御曹司のルイをコミカルに演じ、新境地を開拓している。
さらに日本のドラマを韓国リメイクした「空から降る一億の星」(2018年)では、ゲーム感覚で他人の心を弄ぶ危険な男に挑戦。言葉数の少ない孤独なキャラクターながら、影のある笑顔や辛い過去をにじませた佇まいを全身で表現し、善人なのか悪人なのか判断のつかないミステリアスな人物像を作り上げるなど、その実力を存分に発揮した。
10年で歌手としても俳優としても"実力派"としての地位を築き上げたイングクが、2014年に主演した「王の顔」のノーカット版が、チャンネル銀河にて7月30日(火)より放送される。政権争いの渦中にいる後の王・光海君を演じたこの作品は、時代劇初挑戦ながらKBS演技大賞・新人賞に輝くなど、彼にとってもターニングポイントになった1本だ。
フレッシュな若手時代から様々な活動を経て、"韓国で1番美しいキスをする男"とまで評されるようになったソ・イングク。その確かな実力を、飛躍のきっかけとなった「王の顔」で今一度確認してみてほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
「王の顔」<ノーカット字幕版>
放送日時:2019年7月30日(火)14:30~
チャンネル:チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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