"癒し系NO.1俳優"チ・ヒョヌの最新形!「美しい人」リメイクで愛する苦悩を体現

かつては"癒し系NO.1俳優"と称され、日本でも多くのファンを獲得し、根強い人気を誇っているチ・ヒョヌ。そんな彼が今年主演したドラマ「悲しいとき愛する(原題)」が、KNTVにて10月3日(木)より早くも放送スタートする。年々、ダンディな魅力に磨きがかかっているヒョヌが、本作でどのような変化を見せているのか?その魅力を振り返ってみたい。

「悲しいとき愛する(原題)」

(C)2019MBC

持ち前の高身長と爽やかな佇まいで、2000年代初頭から韓国芸能界で活動を始めたヒョヌ。音楽グループ・The Nutsのギタリストとして活躍するほか、ラジオDJやテレビタレントとしても番組に次々と出演し、確固たる地位を築いていく。一方で、俳優としては「愛しの金枝玉葉」(2008年)などの様々な作品で、生来のタレント性と癒し系のキャラを発揮しながら、唯一無二の存在感を放ってきた。

代表作のひとつが2010年のドラマ「セレブの誕生」だ。韓国のセレブリティ界の人間模様を描いた本作で、ヒョヌが演じたのは主人公のチェ・ソクボン。彼は貧民街の屋根裏部屋に住みながら、財閥の父に会える日に備えて上流階級に相応わしい教養を身に付けようと努力するというキャラクター。ともすれば上昇志向の強いギラギラ系の男になりがちな主人公を、ヒョヌは柔和な笑顔と「これぞ好青年!」という立ち居振る舞いで上品に好演している。

「悲しいとき愛する(原題)」

(C)2019MBC

続く2011年のヒットドラマ「千回のキス」で演じたのは、年上のシングルマザーに恋する男・ウビン。夫の度重なる浮気に傷つき離婚したヒロインに惹かれ、彼女の再起を支える優しい性格の持ち主で、年下男のひたむきさと包容力で多くの視聴者をメロメロに...。

翌年の「イニョン王妃の男」は朝鮮王朝時代と現代を結ぶタイムスリップ・ラブストーリー。ヒョヌが演じたのは、朝鮮王朝時代から現代にタイムスリップした弘文館の校理、キム・ブンド。彼はひょんなことから無名の女優チェ・ヒジン(ユ・インナ)と出会い、心を通わせるようになる。時空を超えた恋...という、ファンタジックな設定ながら、胸キュン要素と切なさが入り混じったリアルな恋愛模様で高視聴率を獲得。朝鮮王朝時代の衣装と、現代のファッションを身にまとったヒョヌのギャップも話題を呼んだ。

「悲しいとき愛する(原題)」

(C)2019MBC

2012年から入隊していたヒョヌにとって、ドラマ復帰作となったのが2014年放送の「トロットの恋人」。韓国の演歌"トロット"を題材にした本作で、嘘のスキャンダルをでっち上げられ、再起のために女性歌手をデビューさせる羽目になったミュージシャンのジュニョンを熱演したヒョヌ。コミカルな物語の中で炸裂する"俺様ミュージシャン"ぶりは当たり役で、新境地を切り開いた作品といえるだろう。

そんな彼の主演最新作「悲しいとき愛する(原題)」は、1999年に日本で放送されたドラマ「美しい人」のリメイク。「101回目のプロポーズ」(1991年)や「高校教師」(1993年)で知られる野島伸司が脚本を手がけ、田村正和と常盤貴子が共演したことでも注目を集めた大人のラブストーリーだ。

「悲しいとき愛する(原題)」

(C)2019MBC

ヒョヌが演じるのは、周囲からの尊敬を集める形成外科医のソ・ジョンウォン。事故による長年の昏睡状態を経て亡くなった最愛の妻・ハギョンの存在を忘れられない彼のもとに、ある日、夫からのDVに苦しめられる女性画家・マリ(パク・ハナ)が訪れる。彼女はジョンウォンに顔を変えてほしいと懇願する...。

日本での放送当時、センセーショナルな題材として映った"美容整形"というテーマは、約20年を経て、韓国版ではまた異なる様相を見せている。ヒョヌは、これまでの穏やかな癒し系キャラに大人のセクシーさを携えて、ジョンウォンを好演。原作で田村正和が演じた主人公の整形外科医にはない瑞々しさも表現している。かつて"国民的年下男"として、多くの女性ファンに癒しを与えたチ・ヒョヌが、シリアスな世界観の中で醸し出す大人の魅力にぜひどっぷりと浸ってほしい。

文=スズキヒロシ

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放送情報

悲しいとき愛する(原題)
放送日時:2019年10月3日(木)20:50~
※毎週(木)20:50~2話連続放送
チャンネル:KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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