2月7日、日本でのファンクラブを開設した人気俳優イ・ジャンウ。視聴率40%以上を記録した「怪しい三兄弟」(2009年)、「笑って、トンへ」(2010年)に立て続けに出演しブレイクした彼は、近年でも感動の家族ドラマ「たった一人の味方」(2019年)が最高視聴率49.4%を記録するなど、順調なキャリアを築き上げてきた。
そんなイ・ジャンウの主演最新作が、財閥一家の"秘密"に迫る弁護士・ユンドを演じた「優雅な一族」だ。同作では、「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」(2012年)で気の合う"仕事仲間"を演じたイム・スヒャンとの7年ぶりの共演が話題を集めており、今度は"カップル"として恋愛模様を繰り広げている点にも注目。本作の見どころを語ったインタビューでは、スヒャンとの気になるキスシーンの裏側なども語ってくれた。
――今作の見どころを教えてください。
「まず台本はとても刺激的なんですが、作品自体がとても正直。屈折しておらず、事故が起きてそれを解決するドラマで、気軽に見られる明快な内容なんです。劇中で僕たちが全部説明していますし、事故もこれ見よがしに起きるので(笑)、楽しんで気軽にご覧いただけるんじゃないかと思います」
――弁護士を演じるにあたり準備したことはありますか?
「自分が演じた弁護士は、良いローファームで仕事をしている弁護士ではなく、庶民を代表するような熱血的な青年なので、むしろどうしたら弁護士っぽく見えないかを考えながら演じました。それに、裁判の様子を調べたり、実際に僕の叔父が弁護士なので聞いてみたりしましたが、弁護士だからといって実際はそこまでかしこまってないと聞きました。今回は、庶民派の弁護士なので、いかに親近感をもっていただけるか...という点を意識しました」
――ユンドとご自身の似ている点、異なる点は?
「ユンドはお金になびかない青年ですが、僕は違うと思います(笑)。最近の若者は、お金についていく傾向があるように思いますが、ひと昔前はハングリー精神にあふれ、生きるのに必死でしたが、最近はそこまでではない時代ですよね。そんな中、ユンドは最近の若者らしくないキャラクターだと思うんです。似ている点は、母や父を思う気持ち。30歳を過ぎてから、友達がみんな結婚して、自分の周りに家族しか残っていないんですね(笑)。美味しいものを食べに行きたくても友達とは時間が合わないので、両親と自然と会うようになったんです。最近は両親のことをよく考えるのですが、ユンドもそのあたりが似ていると思います」
――イム・スヒャンさんとの共演はいかがでしたか?「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」以来7年ぶりの再共演であり、今回はお互いメインキャストとしての共演になりますね。
「スヒャンに初めて会ったのは新人の時だったのですが、とても初々しかったです。今は初々しくなくなったという意味ではなく(笑)、大人っぽくなりましたね。俳優としても、僕が学ぶ点も多い俳優に成長していて、とても驚きました。作品についても、ほとんど毎日「ああしよう、こうしよう」と悩みながら電話もたくさんしました。以前ユイ(音楽番組『ミュージックバンク』のMCとして共演後、『たった一人の私の味方』で再共演)にも同じように感じたのですが、とても不思議な感覚です。スヒャンも成熟した女性の香りを漂わせていて、驚きました」
――ラブシーンのエピソードがあれば教えてください。
「ユンドとソッキ(イム・スヒャン)は、なんだかんだと真剣な話をしている中、急に甘い雰囲気になることが多かったです。どうやってくっつくか、どうやって心を寄せていくか、どうしたらぎこちなくないように映るか...そこがとても悩ましかったです。言い合いをしていたのに、いきなりキスしたらおかしいじゃないですか。どのように展開して、どう切り替えしていくかを、スヒャンとたくさん相談しましたね。あと、メイキング映像をご覧になるとお分かりいただけると思いますが、キスシーンの撮影の時にもイタズラをたくさんしました。僕がガムを噛むクセがあるのですが、キスシーン前にガムを噛んでいたら、『キスシーンを撮るのになんでガムを噛むの!?』と、スヒャンに怒られました(笑)」
――本作がイ・ジャンウさんに残したものは?
「前作『たった一人の私の味方』も本作『優雅な一族』もそうですが、私にたくさんのものを与えてくれました。この作品が特別に何かをくれたというよりは、今後も演技の仕事ができるような役割を作って下さり、その役を演じながら自分の演技のスペックを広げられているんです。作品を終えると、次の作品が楽しみになるし、前作に別れをつげます。今は『優雅な一族』が終わった状態ですが、共演者やスタッフとグループメールで連絡を取るのですが、楽しかった思い出が恋しくなりますね。一度共演した方たちと再共演できると感慨深いし楽しいです」
――入隊前と後で変わった面はありますか?
「むしろ考え方が若くなったと思います。入隊前はため息をつくことが多かったのですが、今は気が軽くなってこれからが始まり...そんな気分でより力が出ます。軍隊で一緒に生活していたひと回り下の子たちからエネルギーをもらい、最近は若返ったように感じます。精神的に健康になりました」
――ミュージカルでも活躍されていますが、舞台とドラマは相互にどんな影響を与えていると思いますか?
「全く別物です。TVはカメラを止めたりやり直したりできますが、舞台は1回の失敗で全てが台無しになってしまいます。現在ミュージカルに出演中なんですが、僕はこれまでTVでの活動が多かったので、一度失敗すると心が揺れてしまい、心臓がドキドキして歌が上手く歌えなってしまうんです。他の方々は失敗しても目立たないようにしたり、もう一度正確にやり直したりしますが、僕はまだ舞台経験が浅いので...。2つの分野は全く違いますね。舞台に対してはプレッシャーもとても感じますし、新人の頃の気持ちで、舞台でたくさん学んでいます」
――2月にはイベントで4年ぶりに来日されていましたが、日本で楽しみにしていることや行きたい場所があれば教えてください。
「東京によく行っていたのですが、東京が大好きです!東京にはよく行くうどん屋さん、ラーメン屋さんがあります。日本はとても長くお店を運営するじゃないですか。韓国では、軍隊に行って帰ってきたらなくなっていたお店もたくさんあるんです。日本のお店は、いつ行っても同じ場所にあって、同じ味で...とても素晴らしいことですよね」
――2020年の目標を教えてください。
「良い作品があればドラマをやりたいです。このままのペースで仕事をしていけたらいいなと思います。バラエティ番組にも出たいです。『シングル男のハッピーライフ』(KNTVで放送された人気バラエティ番組)も、機会があればもう1度出たいと思っています」
文=HOMINIS編集部
放送情報
「優雅な一族」インタビューSP
放送日時:2020年3月1日(日)19:30~
優雅な一族
放送日時:2020年3月2日(月)20:50~
※毎週(月)20:50~(2話連続放送)
チャンネル:KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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