ラブコメ、ファンタジーからアクションまで！ソン・スンホンに死角なし！｜Kカル！

アラフォーになってもなお進化し続ける"韓流第一世代俳優"ソン・スンホンのすごさ

ソン・スンホンさんの進化が止まりません。スンホンさんといえば、90年代後半から、恋愛ドラマで"乙女"(あえて、こう呼ばせてください)たちの心をときめかせてきた王子様。その頃のイメージは、"顔が売り"のトレンディ俳優の一人。しかし、今年44歳になる今、スンホンさんの修飾語は「ラブもコメディも、アクションもエロも、ファンタジーもいける実力派俳優」に変わっています。

2011年、スンホンさんはラブコメディ『マイ・プリンセス』というドラマに出演し、コメディの才能を開花させました。スンホンさんにとって、この作品がコメディモノ初、というわけではありません。しかし、それまでは、やっぱり"かっこいい"が先に立ってしまっていたのです。でも、『マイ・プリンセス』では、ちゃんと「コメディ」をやりきりました。ここで一皮むけたスンホンさん。そこから俳優としての快進撃が始まったのです。俳優人生第二章ともいえる、スンホンさんの快進撃のキーワードは「初挑戦」です。12年には『Dr.JIN』で時代劇に初めて挑戦。2014年の映画『人間中毒』では、不倫に溺れるエリート軍人役で初めて濃厚な濡れ場を演じ、エロまで解禁しました。その後も『ブラック～恋する死神』(2017年)でクールな死神、『プレイヤー～華麗なる天才詐欺師～』(2018年)で天才詐欺師と、かつてのトレンディ俳優のイメージを打ち破る風変わりな役柄に次々挑戦。

そして、昨年出演した『偉大なショー』では、初の政治家に！スンホンさんが演じるのは、政界に復帰すべく、事情持ちの4姉弟の偽父親となる元国会議員デハン。支持層を広げるべく、様々な政治パフォーマンスをするのですが、これがどれも滑稽なものばかり。例えば、ラディッシュの被り物をして街頭演説をしたり、地べたにベタ～っとひれ伏せる"土下座"をしながら街を練り歩いたり......。そんなデハンを、振り切った演技(端正な顔だからまた可笑しい！)で見せています。しかもスンホンさんがすごいのは、決めるところじゃビシッと決めるところ。コメディ以外のシーンでは、ほろっとさせたり、ポッ♥とさせたり。緩急ある巧みな演技で、デハンの魅力を最大限に引き出します。アラサー、アラフォーと年を重ねてなお、進化し続けるスンホンさん。次はどんな役を演じてくれるのか、毎回次回作が楽しみな俳優の一人です。

Kカル！コラム一覧はこちら

この記事の全ての画像を見る