"可愛い"はもう卒業？最強の年下彼氏、チョン・ヘインが物憂げな表情で見せる新境地

"沼落ち"する視聴者が後を絶たない韓流ドラマ「愛の不時着」のソン・イェジンが主演した「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」(2018年)で、彼女の年下彼氏を演じたチョン・ヘイン。韓国では"綺麗なお姉さん"シンドロームを巻き起こすほどの人気ドラマで、特にヘインは愛くるしいルックスとナチュラルな人懐っこさで、"国民の年下男子"と呼ばれるほどの圧倒的な支持を獲得した。

そんな彼が、一途に片思いし続ける...というピュアな男性に扮した主演最新作「半分の半分 ～声で繋がる愛～」が、Mnetにて8月2日(日)に第1話が先行放送、本放送が8月21日(金)からスタートされる。

本作で、映画『ユ・ヨルの音楽アルバム』(2019年)以来、2回目となる脚本家イ・スクヨンとタッグを組んだヘイン。心に傷を抱える男女による、始まりも終わりもすべて自分次第という切なくも純情な片思いが綴られていく中で、人工知能プログラマーとして働くムン・ハウォンを演じている。

ハウォンは一介のプログラマーではなく、AI業界をリードするIT企業の創業者でもあるという絵に描いたような"デキる男"。自身のパブリックイメージである"愛され男子"的なキャラクター以外にも、振り幅の広いキャリアを築いてきたヘインだが、そのどれにも当てはまらない新境地だ。

若き成功者と聞くと、驕りのあるクセ者を想像してしまいがちだが、ハウォンは子どもの頃にノルウェーでともに時間を過ごした初恋の相手・ジス(パク・ジュヒョン)を想い続ける純情男。あることをきっかけに大人になって別れた後も、「結婚しても僕は僕なりに君を愛する。不幸になったら僕に連絡して」と言い放ち、彼女への想いを断ち切れないでいる。

そんなストーリーだけを追うなら、胸キュン要素が散りばめられた恋愛ドラマとも受け取れるが、スマートスピーカーの開発に没頭するハウォンは、時折その表情に暗い翳りを見せる。どこか物憂げな彼の言動からは、背後にある心の傷を予感させ、過去に何があったのか...？と視聴者の興味を煽っていく。下手をすると面倒くさい"匂わせ男"になってしまうが、子犬のように澄んだ瞳を持つヘインの場合はそのバランスが絶妙だ。

一方で、ある楽曲に引き寄せられるように、偶然足を踏み入れたレコーディングスタジオでハン・ソウ(チェ・スビン)と出会うと、ハウォンのルーティンにも変化が訪れる。初めてジス以外の女性に心が揺れ動いた事実に戸惑い、無表情に近かった彼が少しずつ感情を露わにしていくのだ。やがて、ハウォンが背負っていた哀しい過去やしがらみも判明するのだが、ソウとの距離が縮まるにつれ、凝り固まっていた心情もゆっくりとほぐれていく...。

天性のものとも言える"人たらし"な一面は封印し、ひたすらに純情な男を、深みを感じさせる演技で体現したチョン・ヘイン。新たな一面を開花させた彼の演技の裏側が垣間見える特別番組「これを見れば放送が100倍楽しくなる『半分の半分 ～声で繋がる愛～』事前攻略ガイド」も本放送前に放送されるので、ヘインの新境地を深掘りしながら楽しみたい。

文＝HOMINIS編集部

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